中古物件をお選びとは、大変勇気をお持ちなんですね。
正直なところ平成初期の中古物件は50パーセントの確率で大がかりな補修を必要視する場合が多いものです。
私も中古物件を100棟ほど見て回りましたが、
(1)
土台が大丈夫でも柱に蟻がはっていてボロボロの物件が5棟。シロアリではなく黒蟻でした。
(2)台所の床材がツガ材のオオビキを使用していたために、床の狂いが大きい。関連として床鳴りを隠すために接着剤の挿入と隠し釘で応急処理をして隠していた。
(床下材にツガを入れた施工は、必ず狂いだしてしまいます。長持ちしません)
プレハブ系の家でしたら物件調査時には、レベル測定器(レーザー測定器:大工さん専門の機材店で一週間5千円でレンタルしています)で柱と床を測定してください。大抵はかなり狂っています。
(3)
床下換気口から市販のビニールチューブを奥まで入れて匂いを欠いてください。湿度がこもっている床からはカビ臭がします。床部材にカビが入り込んでいると思ってください。(フロ周辺・台所・北側の換気の悪い部屋など)
(4)
天井点倹口や外側サイディングの隙間からビニールチューブを差し込んで、断熱材の匂いを嗅ぎます。かび臭い場合は、サイディングと断熱材の間の空気層が不十分なため腐り始めていると考えてください。(匂いがしたら絶対にその家は長持ちしません。)
(5)
床下のGL(地面)と基礎の外側のGL差が5センチ以上(外側が)低くなければなりません。そして北側に側溝がないとすれば、査定はマイナス10パーセントと考えます。
(湿気対策が不十分な家は傷みやすいのです。)
(6)
中古物件は地域にもよりますが、施工した工務店又は住宅メーカーから設計図と仕様書を取り寄せるべきでしょう。
以上、私の経験からのアドバイスですが、正直、中古物件の価値は15年でゼロと見る方が無難です。
300万円の価値が残っているとか500万円残っていると売る側は言うでしょう。しかし実際中古住宅を手に入れリフォームする業者達は90パーセント言います。
「よくこんなもの買うもんだな!」と。
でもどうしても欲しいと思ったら、金融公庫の指定する中古物件を正式に査定する専門の業者に依頼するべきでしょう。
勢いで買ってしまった人々が後になって、「新しく建てるより修理が掛かってしまった!」と言います。(本当に多いんです)
素人が見ても絶対に分からないのが中古住宅です。
餅は餅屋に見てもらいましょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。今回中古物件を購入していずれ建て直すつもりですが、たくさんアドバイスをいただいたことを参考にさせていただきます。