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辞書の Местоимение = 代名詞 は誤訳

ロシア語辞典にある「местоимение =代名詞」は間違いではないでしょうか。 ほとんどの露和辞典・和露辞典には、「местоимение 代名詞」と記載されています。ところが、ロシア語のместоимение は名詞、形容詞、数詞、副詞を含んだ言葉で、言うならば「代品詞」または「代自立語」とでもいうべき言葉です。日本語の「代名詞」は形容詞や副詞を含まないのでместоимение の一部でしかありません。したがって、"местоимение 代名詞" というのは誤訳だと思うのですが、いかがでしょうか。ソ連科学アカデミーの文法書には、代名詞は "местоимение-существительное" と書いてあります。 また、日本で出版されたロシア語の多くの本が、"притяжательные местоимения"(мойなど) のことを「所有代名詞」と記載しています。例えば、「大学へのロシア語I」(沼野恭子他)p-34、「現代ロシア語文法」(城田俊)p-62、「ニューエクスプレスロシア語」(黒田龍之助)p-30、「ロシア語文法ハンドブック」(寺田吉孝)p-32/33、「標準ロシア語」(東一夫)p-27など。 ところが、前述のソ連科学アカデミーの文法書によれば"притяжательные местоимения"などは"местоименные прилагательные" の一部としていますので、これを「所有代名詞」とするのは間違いで、「所有形容詞」とすべきだと思います。同様に、ロシア語についての多くの本では ”указательные прилагательные”(этотなど) を「指示代名詞」としていますが、これも「指示形容詞」とすべきだと思います。例えば、「大学へのロシア語I」(沼野恭子他)p-48、「ニューエクスプレスロシア語」(黒田龍之助)p-30、「ロシア語文法ハンドブック」(寺田吉孝)p-33、「標準ロシア語」(東一夫)p-32、「現代ロシア語文法」(城田俊)p-68など。 ※1 Местоимение ‒ самостоятельная часть речи, употребляемая вместо имени существительного, прилагательного, числительного, наречия или его характеристики и указывающая на них, их отношение к иным предметам, явлениям и т. д. (Словари энциклопедии Академике) ※2 МЕСТОИМЕ́НИЕ, -я, ср. В грамматике: слово (существительное, прилагательное, числительное или наречие) в предложении, указывающее на предмет или признак и замещающее соответствующие знаменательные имена и наречия. Личные, возвратные, указательные местоимения. (Толковый словарь Ожегова.) ※3 Местоимение­существительное — это часть речи, указывающая на предмет и выражающая значение указания в морфологических категориях падежа (последовательно), числа и рода (непоследовательно). (стр-529, Русская грамматика том 1, Академия наук ссср институт русского языка, издательство・НАУКА, Москва 1980) ※4 Местоименные прилагательные делятся на шесть групп: 1) притяжательные (так наз. притяжательные местоимения): а) личные, указывающие на принадлежность первому лицу (мой, наш), второму лицу (твой, ваш) или третьему лицу (несклоняемые прил. его, ее, их); б) возвратные, указывающие на принадлежность любому из трех лиц: свой; 2) указательные: тот, этот, такой, этакий (разг.), таков, следующий, а также слова тот-то, такой-то, см. раздел «Словообразование», § 1039; 3) определительные: всякий, всяческий, каждый, любой, весь, целый, иной, другой, сам, самый; 4) вопросительные: какой, который, чей, каков; 5) неопределенные: какой-то, некоторый, некий; 6) отрицательные: никакой, ничей. (同上) ※5 日本語文法事典(大修館書店):代名詞とは ‒ 名詞の代わりに用いられる語句で、指示語(コソアド)の一種である指示代名詞と、人称代名詞に分けられる。」 ※6 日本文法事典(有精堂)では「体言」の項目に「名詞」「代名詞」「数詞」を含めて論じている。(p-146 体言) ※7 日本語教育のための文法用語(国立国語研究所):名詞の中には普通名詞、固有名詞、数量詞、形式名詞などの種類がある。代名詞(「彼、彼女、これ、そこ」など)、数詞を含めて体言と総称される。 Какая разница между "притяжательным прилагательным" и "притяжательным местоимением" в русском языке? Я думаю, что притяжательными прилагательными являются мой, моя, моё, мои, твой, твоя, твоё, твои, и так далее. Тогда, что это такое "притяжательное местоимение"? Так чем же является притяжательное местоимение: существительным или прилагательным? Существуют также термины "местоименное существительное" (он, она, кто), "местоименное прилагательное" (мой, его, их, этот, тот), "местоименное наречие" (как, так), но все они считаются местоимениями. ※ местоименное существительное ‒ 代名詞、местоименное прилагательное ‒ 所有形容詞(上の文章では指示形容詞も)、местоименное наречие ‒ 代副詞 したがって、местоимение を代名詞とだけ訳すのも間違いで、мой を所有代名詞と訳すのも間違いだと思います。これは伝統文法であるかどうかにかかわりなく言えることだと思います。いずれにしても、形容詞や副詞を含むロシア語の местоимение に対して形容詞や副詞を含まない日本語の「代名詞」という語句をあてるのは間違いだと思います。 ”местоимение” は、代名詞も形容詞も含んだ言葉なので、日本語にするときには、意味を区別する必要があります。例えば、”личное местоимение” の場合は、その意味からは「人称代名詞」となりますが、”притяжательное местоимение” の場合は、その意味から「所有形容詞」となります。

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  • ベストアンサー
  • BASKETMM
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回答No.3

素人が一言。それぞれの言語は特徴/個性を持っています。文法の構成も異なります。文法用語護は、先ず「定義」をしてから使わなくてはなりません。そしてその「定義」は各々の言語、各々の文法で異なるのです。(異なる可能性があります。) 例を出します。英語では、adjective とは「名詞を修飾する単語」です。日本語で、は形容詞とは「他の単語を修飾する単語の中で、変化する単語」です。美しい家と云えば名詞を修飾しますが、美しく踊ると云えば動詞を修飾します。英語のadjevtive と日本語の形容詞は全く異なるのです。 長くなりましたが、文法用語は、他の言語に流用しない方がよいのです。(訳さない方がよい)確かに、質問者さんが云われるように、訳すのであれば、実態を表す単語を作った方がよいですね。

その他の回答 (3)

回答No.4

 旧来の文法理論全体がおかしいのでは?ライヘンバッハ『記号論理学の原理』によれば、論理学的には、すなわち意味論的には、形容語句というのは名詞の一種で(それ故にこそ、attributive nouns まで有り得るようです。)、the red house  =  the/that /this (the の語源が that や this という意味の単語です。)_thing    and (the) red thing    and (the) house のことですので、意味上は「所有形容詞=所有代名詞」的な側面があって、純然たる統辞論(語結合と語分布の可能性論)上の品詞の規定と、しっくり噛み合わないため、意味の区別と統辞法の区別のどちらを採るべきかについての、截然、決然、判然、純然たる分類法は有り得ないと思われます。  ただ、ロシア語文法家は、うまいこと、和訳しておいてくれた方が良かったですね。が、形動詞にしても、基本的に、動詞の一種ではないのに、形・動詞と呼ぶなど、良い加減な和訳ないし和製の文法用語が目立ちます。どの言語の文法でも、本国人の文法家も、日本人の和訳者も、良い加減な概念命名法が多いですので、いちいち目くじらを立てていられません。

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15297/33016)
回答No.2

 #1です、お示しになったサイトからの引用です。  代名詞の名前は重要じゃないから覚える必要はないで。 重要なんは使い方やから、使い方を覚えてな!

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15297/33016)
回答No.1

 オックスフォードのロシア語辞典には pronoun と書いてありますから、そのような伝統を踏襲したものでしょう。  英語でも It's his という時の his は名詞に変わり、It's his hat という時の his は、hat という名詞を修飾しているのですが所有形容詞ではなくやはり pronoun です。  ですから西欧文法を訳して「代名詞」と言っているだけで、別に間違ってはいないと思います。

hiro-0073
質問者

お礼

訂正します。 「オックスフォードの辞書」に何と書かれようと、ロシアのアカデミーがロシア語のместоимениеは「名詞、形容詞、数詞、副詞の代わりに使われるもの」としていますから、これを代名詞とするのは間違いだと思います。 英語の定義はまた別の問題ですが、[his]は使われ方によって、人称代名詞の所有格、所有代名詞などにわかれます。It's his hatの[his]は人称代名詞の所有格で、所有代名詞は、例えば、This hat is hisのhisのことだと思います。 例えば、下記参照。 https://eikaiwa-highway.com/pronoun/

hiro-0073
質問者

補足

「オックスフォードの辞書」に何と書かれようと、ロシアのアカデミーがロシア語のместоимениеは「名詞、形容詞、数詞、副詞の代わりに使われるもの」としていますから、これを代名詞とするのは間違いだと思います。 英語の定義はまた別の問題ですが、[his]は使われ方によって、人称代名詞の所有格、所有形容詞、所有代名詞などの分かれます。It's his hatの[his]は所有形容詞で代名詞ではありません。所有代名詞は、例えば、This hat is hisのhisのことだと思います。 例えば、下記参照。 https://eikaiwa-highway.com/pronoun/