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人間の脳はなぜ不安になるのですか?
人間の脳はなぜ不安になるのですか? 不安から日常生活もままならない人がいます。
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> 人間の脳はなぜ不安になるのですか? 不安になるのは、人間に限ったことではありませんね。犬でも猫でも不安になります。犬なんて、必死になって飼い主に着いていこうとしますよねぇ。 例えば、腹を減らした猛獣などが近くにいるというような、あるいは崖っぷちにいるなどなどの不安な状況下でも踊ったり大声で歌ったりして楽しめる「不安を感じない人」の多くは、猛獣に食われるとか崖から落ちるなどして子孫を残せなかったんでしょうね。 簡単に言えば、不安を感じ、それに対処することで生き延びることができた人々の子孫が現代人ですので、「不安を感じるように進化したから」としか言いようがないと思います。 とりわけ、人間は脳の海馬と呼ばれる領域に大量の記憶キャパシティを持っていますが、その体験で得てしまった感情は海馬ではない場所(コントロールできない)に記憶したりします。 なので痴呆症になると海馬は衰えますが、感情(イヤな思いをした記憶やまた同じ思いをするんじゃないかという不安など)は消えないのだそうです。 余談めきますが、例えば数年前に弟を亡くした痴呆症老人が「弟に会いに行く」と言い出した時、「ダメ!弟さんは亡くなったの!」なんて言ってはいけないのだそうです。「弟は死んだ」「弟のところへ行きたいと思った」という記憶は無くなって、希望が「妨害された」「不愉快だ!」という感情だけが蓄積されていくダケなのだそうです。結果、段々扱いにくい老人になる。 不安も同じです。何が原因で「不安を感じたのか」ということは忘れて(うすれて)、ただ「とても不安だ」という結果だけは惚けても残ります。正常ならなおさらです。 > 不安から日常生活もままならない人がいます。 脳の働きを鈍くする鎮静剤的な薬はあるようですが、現在のところ感情記憶だけを消去する薬はありませんので、不安だけを消し去ることは不可能と思われます。 日常生活がままならないなら、入院でもして、介護してもらうしかないだろうと思います。
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