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概念について

概念とはものやことに共通している部分を抽象的にまとめたものだとされていますが、だとすると、「犬は4つ足動物である」という文において「犬」は概念だということになりますが、「4つ足動物」の方も概念なのでしょうか。 また、「私が生徒ではなく先生だ」というとき、「生徒」も「先生」も概念なのでしょうか。

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  • Nakay702
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回答No.8

再度の「補足コメント」を拝見しました。 >「犬は4つ足動物であるという性質を概念の一つとして持つ生き物だ」 ⇒正しい文ですが、外延*が大きすぎる(該当する種が多すぎる)ので、実用性は低い文ということになるでしょうね。 *「概念で表されるもの(人・事物)の集合」を《外延》と言いますが、それら(該当する種)の内部で共有する性質を《内包》と言います。 お書きの文をちょっと代えて、「犬は4つ足で、ワンワンと鳴く動物であるという性質を概念の一つとして持つ生き物だ」とすれば、外延がより小さくなり、その分内包がより大きくなります。 >概念とか名付けとかを基礎から勉強してみたいので、なにか読みやすい書物を紹介していただけませんでしょうか。 ⇒浅学ですので、そういうテーマを専門に扱った書物は知りませんが、意味論や心理学とかかわりの深い分野ですので、例えば、S. I. ハヤカワ『思考と行動における言語』(大久保忠利訳)などをお読みになってはいかがでしょう。また、論理学や哲学(認識論)とも深い関係がありますので、例えば、西欧中世の「普遍論争」をのぞいてみても、面白いかも知れませんね。

feeders
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よくわかりました。ありがとうございました。

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  • OK1723TRD
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回答No.7

]>>「4つ足動物」の方も概念なのでしょうか。 また、「私が生徒ではなく先生だ」というとき、「生徒」も「先生」も概念なのでしょうか。 「4つ足動物」も当然、4つの足を持つ動物という複合概念です。 生徒、先生も人の在り方で概念です。その内容は辞書に記されています。 単語というのは一概念を表わし、辞書にその音声の形である音韻が仮名で、線描の形である漢字が示され、その概念内容が説明されています。■

feeders
質問者

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よくわかりました。ありがとうございました。

  • OK1723TRD
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回答No.6

>>そういう種類の特徴を持つ動物をまとめて抽象化し、それに「犬」 という名前をつけたとき、「犬」の概念が出来上がるのだと思っていましたが、この考えは間違っていますか。ご教示ください。 四つ足でしっぽがあってワンワンと鳴く多くの動物を見て普遍性を抽象することにより概念が生まれ、それに「犬」と命名し、共同的な規範に発展したものです。 概念が生まれ命名されるもので、たとえば新薬が発明されて名前が付けられるように概念が先に生まれ、ラベルを貼る、つまり命名されます。■

feeders
質問者

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よくわかりました。ありがとうございました。

feeders
質問者

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よくわかりました。 ついでにお願いしたいことがあります。概念とか名付けとかを基礎から勉強してみたいので、なにか読みやすい書物を紹介していただけませんでしょうか。

  • Nakay702
  • ベストアンサー率79% (10004/12512)
回答No.5

「補足コメント」を拝見しました。 >そこらへんを歩き回っている四つ足でしっぽがあってワンワンと鳴く動物のことを誰かに伝えたいと思うとき、名前がないので言葉で言い表すことができません。 >そこで、そういう種類の特徴を持つ動物をまとめて抽象化し、それに「犬」という名前をつけたとき、「犬」の概念が出来上がるのだと思っていましたが、この考えは間違っていますか。 ⇒間違っていないと思います。そういう作業プロセスを経て「犬」が(いや、「犬」も)名づけられてきたのでしょうから。つまり、何かを命名するときは、多かれ少なかれ、「概念化」の作業が伴うに違いありません。要するに、個々(の犬)の持つ特殊性を捨象して、すべて(の犬)に共通する事柄が、そのもの(犬)の概念である、ということになるわけですね。 しかし、このことと、feedersさんが最初に言われた、 >「犬は4つ足動物である」という文において「犬」は概念だということになりますが… とはちょっと違うことです。「犬は、概念化の結果そう呼ばれるようになった」ということと、「犬は概念である」とは、少なくとも普通の言語感覚では、同じ意味に取れません。(ただ、もしかしたらこれは言葉の使い方、あるいは、表現の仕方の行き違いであって、主張内容の違いではないのかも知れませんね。) もう少し掘り下げてみましょうか。 一部繰り返しますが、通常の言語生活では、「犬は概念だ」とは言いません。日常レベルで用いられる語義上の定義としては、「犬」そのものは、上でおっしゃっていたような「ある種の動物」を意味する一語彙に過ぎないからです。「犬」と「概念」を結び付ける表現を考えるとすれば、例えば、「犬の概念は~だ」・「~が犬の概念だ」というような表現形式になるでしょう。「犬の概念としては、そこらへんを歩き回っている四つ足でしっぽがあってワンワンと鳴く動物だ」とか「飼い主に忠実な動物である、というのが犬の概念の一つだ」といった具合です。 もし、「犬は概念だ」が「正文」として通用するなら、「犬」に限らず「4つ足動物も、生徒も、先生も概念だ」もすべて正しいことになります。「名づけられたものすべてが概念」だからです。(もっと言えば、言葉/言語化されたものはすべて概念だからです。) ですから、たとえ特定分野の術語表現としては正文と言えても、日常のレベルでは混乱を来たすこと必定でしょうね。具体的にはこういうことです。つまり、例えば、「言語起源論」などでは意味ある言表と言えるかも知れませんが、通常の言語活動においてそういう使い方をすると、言語の弁別機能が失われてしまうことになると思います。

feeders
質問者

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---よくわかりました。 <「犬は4つ足動物である」という文において「犬」は概念だということになりますが…>という言い方はよくないわけですね。 では、<「犬は4つ足動物であるという性質を概念の一つとして持つ生き物だ>は正しい文でしょうか? ついでにお願いしたいことがあります。概念とか名付けとかを基礎から勉強してみたいので、なにか読みやすい書物を紹介していただけませんでしょうか。

  • -ruin-
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回答No.4

他の方の捕捉に書かれている認識でおおよそ正しいかと思います。 逆を考えるとわかりやすいかと思います。 仮に犬という概念を持たない国の人に柴犬を見せてこれが犬だと説明した場合、単に茶色い「4つ足動物」と認識するでしょう。これはそれを分類する概念がないためです。そして、リスを見ても犬だと言い、白いチワワは犬ではないと言うでしょう。なので犬は概念であると言えます。 では「4つ足動物」という概念がない人が居た場合。概念がなくとも「4つ足動物」が具体的に実在しているのでこれは概念とは言えないでしょうつまりこれは概念そのものではなく、概念を説明するためのファクターの一つです。 「私が生徒ではなく先生だ」 これも同じように考えると、「生徒」と「先生」という概念がなければ何を言っているのかわからないでしょうし、教室の風景を見せても、単に立っている人が先生、座っている人が先生と認識してしまい、街を歩く人をすべて先生と呼ぶかもしれないわけです。

feeders
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よくわかりました。ありがとうございました。

feeders
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---よくわかりました。一つだけ気になることがあります。 「チワワは犬ですよ。猫ではありませんよ。」と言うとき、おそらく、チワワはチワワによく似た特徴を持った多数の犬の特徴をまとめてそうした呼び名を与えられた生き物でしょうから、概念という言い方ができると思うのですが、上の文において<犬>は概念そのものではなく、概念を説明するためのファクターの一つだということになるのでしょうか。 もっと言うと、「鯨は哺乳動物である」というふうに、あるもの(ここでは鯨)と、その上位クラス(哺乳動物)について述べるとき、上位クラスの方は概念そのものではなく、概念を説明するためのファクターの一つだということになるのでしょうか。 ついでにお願いしたいことがあります。概念とか名付けとかを基礎から勉強してみたいので、なにか読みやすい書物を紹介していただけませんでしょうか。

  • OK1723TRD
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回答No.3

概念はものやことに共通している側面を抽象した超感性的な認識、つまり普遍性の認識です。 語はこの超感性的な概念にラベルを付けたもので、「犬/は/4つ/足/動物/で/ある」の各語が概念を表わしています。 「私/が/生徒/で/は/なく/先生/だ」の各語も概念を表わしています。 ただ、「は」「が」「だ」などの助詞、助動詞は客体の認識により話者に生まれた主観を客体化することなく、直接に概念化した特殊な概念です。 そして、この規範化した概念である語、文法を媒介とし、個別の対象の概念認識が文に表現されています。 言語とは、話者による概念認識の表現です。 これに対し、絵、写真、音楽などは直接感性的な認識、表現です。■

feeders
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よくわかりました。ありがとうございました。

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もう一つよくわかりません。私は概念というものを次のように考えていました。 そこらへんを歩き回っている四つ足でしっぽがあってワンワンと鳴く動物のことを誰かに伝えたいと思うとき、名前がないので言葉で言い表すことができません。 そこで、そういう種類の特徴を持つ動物をまとめて抽象化し、それに「犬」 という名前をつけたとき、「犬」の概念が出来上がるのだと思っていましたが、この考えは間違っていますか。ご教示ください。

  • Nakay702
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回答No.2

国語辞典によれば、概念とは、 (1)同類のもののそれぞれについての表象から共通部分を抜き出して得た表象 (2)対象について、内容がはっきり決められ、適用範囲も明確な、語の意味 であって、(1)では共通性の抽象に、(2)では意味の明確な限定に、それぞれ力点がある、と説明されています。 そこで、お尋ねの件ですが、 >「犬は4つ足動物である」という文において「犬」は概念だということになりますが、「4つ足動物」の方も概念なのでしょうか。 ⇒「犬は4つ足動物である」という文の内容が概念〔上で言う概念(1)〕なのであって、「犬」や「4つ足動物」そのものは概念ではありません。それらは、単に辞書項目にある語彙にすぎません。 >「私が生徒ではなく先生だ」というとき、「生徒」も「先生」も概念なのでしょうか。 ⇒これも、「私が生徒ではなく先生だ」という文の内容が概念〔上で言う概念(2)〕なのであって、「生徒」も「先生」も概念ではありません。これらもまた、単に辞書項目にある語彙にすぎません。 要するに、特定の内容が文の形式をとって言明されてはじめて概念になり得るのであって、語彙そのものが概念になるわけではありません。いかに「共通している部分」を含んでいようと、それは単に「その語彙の意味」なのであって、概念ではありません。

feeders
質問者

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もう一つよくわかりません。私は概念というものを次のように考えていました。 そこらへんを歩き回っている四つ足でしっぽがあってワンワンと鳴く動物のことを誰かに伝えたいと思うとき、名前がないので言葉で言い表すことができません。 そこで、そういう種類の特徴を持つ動物をまとめて抽象化し、それに「犬」 という名前をつけたとき、「犬」の概念が出来上がるのだと思っていましたが、この考えは間違っていますか。ご教示ください。

  • tihe
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回答No.1

犬はものやことに共通している部分を抽象的にまとめたものという定義に当てはまらないので「犬」は概念だということになりません

feeders
質問者

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もう一つよくわかりません。私は概念というものを次のように考えていました。 そこらへんを歩き回っている四つ足でしっぽがあってワンワンと鳴く動物のことを誰かに伝えたいと思うとき、名前がないので言葉で言い表すことができません。 そこで、そういう種類の特徴を持つ動物をまとめて抽象化し、それに「犬」 という名前をつけたとき、「犬」の概念が出来上がるのだと思っていましたが、この考えは間違っていますか。ご教示ください。