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化学 電離度

「0.1mol/L硫酸の電離度と0.1mol/Lの塩酸の電離度はほぼ同じである。」 と言うのは正しいですか。

みんなの回答

  • nious
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回答No.2

実際問題としては 活量係数 というものを考慮する必要があります。 デバイ・ヒュッケルの理論 が成り立つとすると次のようになるでしょう。 熱力学的第二酸解離指数 (文献値):pK2°=1.99 (25℃) 第一段階の電離:H2SO4 → H^+ + HSO4^- 第二段階の電離:HSO4^- ⇔ H^+ + SO4^2- 第二段階の電離に因り生じる [H^+]=[SO4^2-]=x(M) ト置くと、 [H^+]=0.10+x、[HSO4^-]=0.10ーx。 イオン強度:μ≒(1/2)*([H^+]+[HSO4^-]+4[SO4^2-])=0.10+2x。 H^+, HSO4^-, SO4^2-、各水和イオンの直径を其々 9, 4, 4 (オングストローム) とすれば、 第二酸解離指数:pK2=pK2°ー(0.509*√μ)*{1/(1+3√μ)+9/(3+4√μ)} 質量作用則:[H^+][SO4^2-]/[HSO4^-]=(0.10+x)*x/(0.10ーx)=K2 2式から log{(0.10+x)*x/(0.10ーx)}+pK2°ー(0.509*√μ)*{1/(1+3√μ)+9/(3+4√μ)}=0 と変形出来ます。μ=0.10+2x だから 方程式:log{(0.10+x)*x/(0.10ーx)}+pK2°ー{0.509*√(0.10+2x)}*{1/{1+3√(0.10+2x)}+9/{3+4√0.10+2x)}}=0 を解くと、 x=0.0201 μ=0.140、(比較的大きい) pK2=1.52、(見掛け上 HSO4^- が酸として強くなった) [H^+]=0.10+x=0.120(M)、(前の回答と比較して増加した) 第二電離度:α2=[SO4^2-]/([HSO4^-]+[SO4^2-])=x/0.10=0.201 α2=0.201 は 前の回答の α2=0.086 と比較して大きくなります。 活量係数:(γH^+)=10^{ー(0.509*√μ)/(1+3√μ)}=0.813 pH の本来の定義:pH=ーlog(aH^+) 活量係数を1とした前の回答では pH=0.96 活量係数を考慮したこの回答では pH=1.01 参考程度に。

  • nious
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回答No.1

塩酸を強酸とすれば濃度に関わらず電離度:α=1です。 硫酸は次のような2段階の電離をします。 H2SO4 → H^+ + HSO4^- 、(第一電離度:α1=1) HSO4^- ⇔ H^+ + SO4^2-、K2=10^(-1.99) 2段階目の電離で生じる [SO4^2-]=x(M) とすると、 [H^+]=0.10+x、[HSO4^-]=0.10ーx。 [H^+][SO4^2-]/[HSO4^-]=(0.10+x)*x/(0.10ーx)=K2 x^2+(0.10+K2)*xー0.10*K2=0。(2次方程式) x=8.61*10^(-3) [H^+]=0.10+x=0.109 第二電離度:α2=[SO4^2-]/([HSO4^-]+[SO4^2-])=K2/([H^+]+K2)=0.086 塩酸の電離度:α=1 硫酸の第一電離度:α1=1 硫酸の第二電離度:α2=0.086 第一電離度は同じです。