2、日本は戦後ずっと少子化推進政策を行い続けてきた。
日本はずっと少子化推進政策を行い続けてきた。というのもこれは人口爆発に対する対策として行われ続けてきたということ。コンドームを使いましょう、それが明るい家族計画です、子供を生むというのは大変な責任を伴います、10代で子供を作るのはイケないことです 等々、そうやって先進国ではずっと人口爆発に対処してきた。
そもそも人口爆発がなぜ起こったのか?
これは医療の発達により薬や公共衛生対処により乳幼児が死なない新しい社会が誕生したため。現在でも多くの動物がそうであるように、7割以上の子供は大人になる前に病気などで死んでしまう。日本でも江戸時代などでは「7歳までは神の内」とも言われ多くの子供は大人になる前に死んでしまい、七五三は健康に成長している子供を祝う大事な儀式であった。
これが医学、食料生産、公共衛生の発達により人類が初めて子供が死んでしまう原因を突き止め対処対応ができるようになったということ。このことで世界は一変する。
子供を何人ぐらい生むのかというのはその地域、その文化圏の文化風習としてのトレンドで決まっている。なので、急激に減ることはなく、昔は多くの女性が5人以上の子供を生んでいた。そしてそのことが人口爆発へと繋がって行く。
そして人口爆発により多くの子供が大人になれるようになると、今度はそれまで想定していない食料が必要になり、食糧不足から殺し合いが頻発するようになる。それは戦争であり、領土紛争であり、スラム街などによる貧困などである。皮肉なもので子供が大人となり生きられるようになったことで、大人は各地で争い殺し合いを頻発させるということになったということ。
そのため先進国を中心に政治家は人口抑制政策を行い続けてきた。子供の育成は家族の自己責任とすることで、経済的、金銭的に抑制し、大多数の人子供は2~3人以上の家族を作るのは困難であるという情勢を作った。そのことで出生率のトレンドはずっと下がり続けてきた。日本においてそのような政策、風潮が色濃かったのが1970年代ほどまで。その後は子供は2~3人というのが社会常識となって行く。
しかしその後の日本では結婚世帯の多くが子供は2~3人設けるものの、経済問題により結婚できない人が増え続けることとなった。デフレにより賃金下落が続き、また緊縮財政により自己責任論と共に社会保障削減も進められ、結婚することが困難な若者層が増え続け、「経済的なことを理由に結婚できない人、結婚しない人が増え続ける」という事態となり、少子化が進み続けることになってしまった。
現在の日本の場合には長引くデフレ経済により、子供を生む母数が激減してしまっているので超少子高齢化といういびつな人口構成、それ事態は避けられない事態であり、ここから数十年はその現実をそのまま受け止めなくては行けない。
その上で行うべきことは、まずは経済正常化。次に社会保障の充実、子育て自己責任化の撤廃であり、かつてのように地域で子育てを行うことができる状況の復帰などでしょう。
まず前提として15歳以上になった子育てをしたいと思うすべての女性に子育てをできる経済的土壌、権利を社会的に与えるべきでしょうね。
学生にコンドームの使い方を教えたり、20歳未満のセックスは不純交遊だと言い聞かせたり、それらの是非を議論するといった馬鹿らしいことは止めるように大人が意識改革をすることがまずは第一歩でしょう。その上で学校では子供を作り家庭を築くとはどういうことなのか、現状での子育ての課題、子育てのための基礎的な知識を男女ともに教えていく(その中で場合によりコンドームの話や性病の問題などの話も出てくるということ)。
子供を作り子供が生まれるということはおめでたいことです。子供を生み育てたいと思う女性や家庭を全面的に社会がバックアップする体制づくりが重要ということですね。