No.3です。あまりにも淡々とした回答だったので、長文補足します。
現在、4月29日は「昭和の日」となっています。その前は「みどりの日」、更に前は「(昭和)天皇誕生日」だったのは、質問者様もご存じだと思います。
昭和天皇が崩御されたのち、この4月29日を祝日として制定した理由については2つ挙げられます。
・4月29日を平日に戻してしまうと、連休効果が無くなること
・昭和天皇の、戦後「自然」に対しての想いや研究された成果を残したい
これらの理由により、4月29日が祝日として残されたわけです。みどりの日として制定されましたが、GWの連休効果を更に高めるため、5月4日が国民の休日(これは平日です)へみどりの日を移動し、5月3日~5日まで3連祝日とすることで、例え5月3日が日曜日であっても5月6日に振替休日が繰り越されるようになりました。空白となった4月29日については、昭和の日として再制定され4月29日~5月5日(途中3日の平日があるが)のGWが成り立つようになったわけです。これが4月29日を祝日として残している名残です。よって、政治とか云々は全く関係ありません。国民に対し、より効率よくGWに休暇が取れるように配慮したものです。
一方11月3日については、現在「文化の日」とはなっています。元を辿れば、明治天皇の誕生日です。昭和22年までは明治節として祝日になっていました。しかし昭和24年に現在の日本国憲法を発布するにあたり、当初選ばれたのは11月1日だったのですが、11月1日に発布してしまうと翌年5月1日がメーデーとなってしまいます。それを避けたため、かつて明治節であった11月3日が日本国憲法発布日=文化の日、5月3日が日本国憲法施行日=憲法記念日として残されている訳です。11月3日が、たまたま明治節だったから日本国憲法発布日が11月3日になったと考えても問題はありません。
さて、残る大正天皇と平成天皇の誕生日についてですが、
大正時代は15年と長期間続いた歴史がありません。これは、大正天皇がもともと病弱で、公務についても欠席する事が多かったため、昭和になっても大正天皇の誕生日を残すことはできなかったわけです。なので、昭和2年から8月31日は平日が続いているわけです。
一方12月23日の平成天皇の誕生日については、まだご存命でもあられますし、上皇陛下の誕生日を祝日にする祝日法も制定されていません。よって、今のところ12月23日は平日のままです。不謹慎な話ですが、上皇陛下がお亡くなりになったとしても、12月23日は平日のままと思われます。これは、上皇陛下の「特別扱いをして欲しくない」と言う国民への願いも含まれているからです。恐らく、祝日しようとしても皇室が納得しないと思います。
明治天皇・昭和天皇の誕生日が今尚残り続けているから錯覚しやすいのだと思いますが、わざと天皇誕生日を今日に残しているは昭和天皇の誕生日だけです。
明治の日、大正の日、平成の日を制定するとして、どの時代が一番良かったとも比較はできません。ただ、昭和の日については、日本が「どん底だった戦後から、這い上がり平和の意味を考え直す」には必要な日だと私は思います。ちなみに、私は戦後の人間なので、戦時中の事も知りません。しかし、正しい日本の歴史を振り返って考えるには、良い日だと思います。
蛇足ですが、日本の祝日数は世界一です。これ以上祝日数を増やすのも意味がないと思いますよ。私の言っている祝日数には、即位の日(令和元年が初めての祝日)、即位礼正殿の儀、大喪の儀、親王の結婚の儀は含んでいません。