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落語立川流について
- 落語立川流の特徴と活動について
- 立川流と落語協会の違いとメリット・デメリット
- 談志師匠の個性と落語立川流の影響力
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質問者が選んだベストアンサー
立川流は、真打になるためには少なくないお金が必要だったんです。それはもう暗黙の了解というか、公然の秘密というか、噺家あるいはコアな(下世話なともいいますな)落語ファンの間ではよく知られたことでした。 だから立川一門ではいつまで経っても真打になれないことを売りにした噺家さんがおりましたが、要するに彼はお金が用意できなかった。でもそれを口にするのは野暮ってものですから、誰も何もいわなかったのです。 時々テレビタレントみたいな人が立川一門に入ってときに真打にもなれるのは、師匠にきちんとお金を払ったからであります。談志師匠に対して毀誉褒貶いろいろあるのは、そういう事情もあるのです。依怙贔屓というものを、隠しもしない人でもありました。 志らく、談春の両師匠は80年代後半に二つ目あるいはまだ前座だったか、その頃から「立川ボーイズ」という名前で人気だったんです。噺家として異端の存在でした。あの当時に追っかけギャルがいてね、会場は若い女性で一杯だった(らしい)んです。らしいっていうのは、この当時は私は未成年だったものでしてね。 若い頃の2人はイケメンで(今でも談春師匠はイケメンですが)、落語にとらわれずに2人コントもやってたんですよ。そういうのは他の噺家の弟子ではできなかったでしょうね。垢抜けていたんです。 しかし地味ながら噺家としての評価を着実に積み上げる談春師匠に対して、志らく師匠の落語に対する評価は段々と竜頭蛇尾に。志らく師匠って、活舌がよろしくないんです。テレビ出演は避けて落語ファンの評価が高まっていく談春師匠に対して、段々テレビタレント化していく志らく師匠。人気のセ、実力のパという言葉がありましたが、人気の志らく、実力の談春といったところでしょうか。落語ファンの間では、2人を同列に扱うのは「談春師匠に対して失礼」みたいな感じになっています。 しかしお2人ともひとつ困ったことに、自分の弟子への扱いは師匠譲りらしくてね。お弟子さんは相当大変らしいです。廃業したお弟子さんも数多いとかどうとか。 談志というスターを失った以上、立川一門が単独で存在し続けるのも主に資金面で難しく、また若い世代はその確執も知らない人も多いですし当事者はみんな死んじゃったんですから、今は融合への道を探っているというところですね。とはいえ先代が気に食わねえ、出ていくッてことで出て行った経緯がありますから、じゃあ戻りますはいそうですかとはなかなかいかないでしょうね。古いしきたりの業界でもありますからね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 真打になるためには少なくないお金が必要だったんです。それはもう暗黙の了解というか、公然の秘密というか、噺家あるいはコアな(下世話なともいいますな)落語ファンの間ではよく知られたことでした。 確か、家元制度で上納金を取る事を提案し、真打に成るとそれが上がるので 辞退していた者(快楽亭ブラック師だったか? 後に破門されるが) それが嫌で他門に移り落語協会に残った者も居たという話を聞きました。 段々テレビタレント化していく志らく師匠。人気のセ、実力のパという言葉がありましたが、人気の志らく、実力の談春といったところでしょうか 成程頷ける話です。 独演会の集客は談春師 映画 司会等の活躍は志らく師という事なのでしょうか?