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めっちゃによって滅ぼされた言葉あるいは考え方
最近頻繁にめっちゃという言葉が使われます。それこそ何でもよいようです。めっちゃは外来語ではないですが、古き良き言葉や考え方が絶滅しているのではないかと思います。実際はどうなのでしょうか。
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てか、ヤバいって言葉のほうが、ヤバくねーすか・笑? 「ヤバい」が否定的な意味ではなく、肯定的な意味で使われ出したのは2004年くらいだと思います。当時の若者が「倖田來未って、ヤバいっしょ!」とかいってて「え?そこでヤバいって言葉を使うんだ?」と驚いた記憶があるからです。彼女がエロかっこいいでブレイクしたのが2004年ですからね。 それからもう15年くらい経つわけですが、ヤバいはすっかり世の中にヤバいほど浸透しました。 最近の若い人は、感情表現に複雑な言葉を使わない傾向が強いと思いますが、それって若者なりに時代に合わせていると思います。SNSがここまで浸透している時代、ちょっとした言葉のかけ違いで炎上したり関係がこじれることが頻繁に起きます。だから誤解を避けるためと明確な言質を与えないために、感情表現をシンプルな言葉遣いにしているのではないかなと思います。 古き良き言葉が消えてゆくなんて、今に始まったことではないです。それこそもう私の物心がついた頃からずっといわれ続けていることです。今やお年寄りでも上品な語り口の人はほとんどいなくなりました。ことわざや故事成語に精通しているおじさんもほとんどいません。 新しい技術や情報が日々洪水のように押し寄せてくるのでいちいち故きを温めていたら新しきを知ることができないですね。
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- staratras
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「めっちゃ」や「めちゃ(滅茶は当て字ですが)」という言葉は、昔から使われている日本語で、最近の流行語とは言えないでしょう。百年以上前の小説にも登場します。 〇愛吉は肩をすぼめて、 「その途端に私等は雛壇が滅茶(めっちゃ)に崩れるんだと思いましたね、火事だ、火事だと、天井の辺(あたり)で喚(わめ)いたと思うと、」(「三枚続」泉鏡花 初出1900年) 〇「うんそうだってなあ。美しい女子を駕籠の中へ入れて、めっちゃやたらに刀を突き刺しても、姐さんは疵一つ負わずに、にっこり笑って出て来るっていうじゃねえか。たいしたもんよなあ。」(「煩悩秘文書」林不忘) 「めっちゃ」に似た言葉に「むちゃ」があります。こちらは花菱アチャコという伝説的漫才師(エンタツ・アチャコ)の「ムチャクチャでごじゃりまするがな」というギャグが大ヒットしたのは今から半世紀以上昔です。 この当時にもこうしたギャグの流行に眉をひそめていた人もいたでしょうけれど、こうしたものは川の流れに浮かぶ泡沫のようなもので、別に日本語や日本人の考え方に深刻な影響を与えることはありませんでした。 もちろん、「めっちゃ」など「程度がはなはだしいことを表わす言葉」を、「程度がそれほどはなはだしくはないもの」についても使う傾向に対しては、批判的な意見があるでしょう。「程度がどのくらいか明確に判別されるような表現の使い分けが望ましい」というのは正論です。ただ、「程度に対する認識」には当然個人差があります。 裕福な美食家には旨いとは感じられない300円の弁当でも、ちゃんとした食事をとっていない若者には「めっちゃ うまい」と感じられるかもしれません。大げさに言えば、その表現が生れた社会的な背景を抜きにして「めっちゃ」という言葉だけを問題視することはできないのではないかと思います。
お礼
時代と言葉の関係ですね。
お礼
流行歌などにも言えることですね。雑音や騒音としか聞こえないものがあ多いと思った瞬間、時代遅れの人になっていると言う事でしょうね。