- ベストアンサー
ノンフィクション小説の書き方について
尊敬する方がいます。その方のことを書いてみたいのですが、その際、 その尊敬する方は現在も生きている方ですが、私から見た書き方ではなく、 彼自身が「私」として設定して、 自分の人生を語っていく形で書いていってもノンフィクションという形で成り立つのでしょうか。なんだか考えているうちにわからなくなってしまいました。 教えてください。よろしくお願いします。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ノンフィクション小説とは「事実に基づいた小説」になりますから、その先輩の人生を事実に基づいて描くならそれはノンフィクション小説になろうかと思います。 一方、自分の経験や体験を素材にして書かれた小説を私小説といいます。又吉直樹さんの芥川賞受賞作「火花」は、すべて創作の人物とエピソードですが彼の芸人としての半生に基づいて書かれたので私小説に入ると思います。 一般的にノンフィクション小説で他人の人生を描くときは、第三者視点で描くものだと思います。少なくともそこで「私は・・・」になる場合は著者の視点となります。 その人物からすれば、作品を読んだときに自分の心理描写が事実と違って描かれたら「これは違う」って思うのではないでしょうか。他人である以上、正確にその人の心理を描くことはできません。となると、ノンフィクションとして成り立たないことになりますね。 もちろん綿密にその人と打ち合わせて、何度も推敲してもらってその人が納得するなら作品として成立するかもしれませんが、しかしそうなると質問者さんは著者というよりほとんどゴーストライターなのではないでしょうか。
お礼
大変わかりやすい説明で勉強になりました。 ありがとうございました。