Inverse Electron-Demand Diels-Alder 反応とは？

質問

Inverse Electron-Demand Diels-Alder 反応とは、普通のDiels Alder 反応や、Reverse Electron-Demand Diels Alder反応とはどう違うのでしょうか。一般的な有機化学の本を調べてみましたが、載っていません。

回答No.1

Longifolene · ベストアンサー

フロンティア軌道理論によると普通のDiels-Alder反応はジエンのHOMOからジエノフィルのLUMOに電子が流れ込んで反応すると考えられ、この２つの軌道のエネルギーが近い方が反応性が高くなります。このためジエンには電子供与基が、ジエノフィルには電子吸引基がついている組み合わせが反応性が高いと考えられます。

しかし、逆にジエノフィルのHOMOからジエンのLUMOに電子が流れ込むような反応パターンも考えられます。この場合逆にジエンには電子吸引基が、ジエノフィルには電子供与基がついている組み合わせが反応性が高いことになります。このようなタイプのDiels-Alder反応がInverse Electron-Demand Diels-Alder反応です。逆電子要請型Diels-Alder反応とも呼ばれます。