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食中毒菌は胃酸でなぜ殺されないのですか

胃酸は強い塩酸とききました。 食中毒菌はなぜ胃酸に殺されないのか お教え下さい。

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回答No.6

こんにちは。確かに強い酸である胃液を分泌している胃を通過するのになぜ発症するのか不思議ですね。 食中毒を起こす菌やウイルスは多くありますが、そのほとんどは胃酸で死滅します。 しかし様々な条件によって生き残って胃を通過してしまうのです。 例えば ・胃酸の分泌を抑える薬や中和する薬を飲んでいて胃の中の酸性度が低い ・よく噛まずに食べてしまい、食品中に胃酸が届かず生き残る ・どうにもならないくらい大量の菌を摂取してしまう ・食中毒を起こす菌やウイルスが酸に強く無力化できない ・胃酸で死ぬが既に毒素を産生しており、その毒素で食中毒になる といったところです。 胃のような過酷な環境を生き残れば菌やウイルスはヒトの体に感染して増殖し、食中毒を引き起こします。 食中毒菌とはいえ胃酸で死ぬはず、というのは間違った認識ではありませんが、防御機構としては完璧ではないのです。 酸に強い食中毒の原因として有名なのがノロウイルスですね。 このウイルスは酸にもアルコールにも強く、次亜塩素酸というものを使わないと破壊できません。 このほかにも熱に強いタイプや芽胞(がほう)という鎧を形成して安全な環境になるまでおとなしくしているような厄介なタイプもいます。 ご参考になりましたら幸いです。

ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) プロフィール

ドラッグストア・調剤薬局を全国約1300店舗展開しているココカラファインのWEB担当薬剤師です。 健康、美容についての気軽な相談相手として「お友達以上お医者さん未満」のような存在を目指してます。 ...

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