『以前にお互いが離婚届けを書いているものがある』以上、貴方は離婚に同意していることになります。
ですので、奥様は「勝手に」離婚届をだしたことにはなりません。犯罪と判断される要素は皆無かと推測されます。
(貴方の相談内容が余りにも具体性に欠けるため正確には判断の仕様がありません)
協議離婚で双方に「婚姻を継続させるにあたっての瑕疵」が認められない場合、財産分与は(婚姻前の所有は別にして)だいたい折半になります。
ですので、例えば自宅が賃貸ではない場合、不動産の評価額と家財道具全ての評価額を秤にかけてほぼ同等なら文句は言いづらいでしょう。むしろ不動産の価値のほうが高いと判断されればそれなりの金額を「正当な財産分与」として請求されるかもしれません。
協議離婚の場合、届けを出す前に「財産分与」「親権」「養育費の負担」「今後の接触・関わりへの制限」等々について文書で残すべきですが、今回のケースでは事前にそういう措置は取られていないと拝察しますので、これからそれらについては交渉しなければならないでしょう。
「やりすぎではないでしょうか」と書かれていますが、奥様がここまでの行動に出るというのは並大抵の決心ではないということはお感じにはならないのでしょうか?
婚姻を継続して貴方の扶養の元で我が子を育てていけたら、これ以上安定した生活はないと普通は考えます。奥様はその全てをかなぐり捨てて貴方の前から去ったのです。その前途にどれだけの不安を背負ってらっしゃるか、貴方はどうお考えになってますか?
夫婦喧嘩なら仲直りすればそのときだけの「波乱」で収まるでしょう。でも離婚してしまったら後生一生後戻りはできないんですよ? お子さんも一生「実の父」と暮らしていけないんですよ?
そんな不幸な事態を引き起こした責めは、奥様にあるんですか? 貴方にあるんですか?
あくまで私見ですが、私はまず貴方が過去を客観的に振り返るべきだと思います。
あえて恥を晒しますが、私は体を壊して働けなくなってから家族みんなに厄介者扱いされ、いたたまれなくなって家族も友も財産も全てを放擲して家をでました。(年金のおかげでホームレスだけは免れましたが)
最初は頭に来ましたよ。家に灯油撒いて無理心中してやろうか、まで考えましたよ。
でも、冷静に考えたら(自分はそんな人間ではないと思っていても)人からみたら私は人間のクズだったんだろうなと思い至りました。(そう自虐でもしないと自分を抑えられなかった側面もありましたが)
人間誰しも、自分のことは自分が一番わかっていると思っています。でも実は一番わかってないのが自分なんです。
存在には主観と客観の二面があります。主観において「自分の最大の理解者」は確かに自分なんです。でも自分が客観の中=他人の目に写った自分=でどういう存在なのか、冷静かつ完璧に把握している人間なんて一人もいないのではないでしょうか。
私ごときにアドバイスできることがあるとしたら、貴方にも「自分を見つめる」心のゆとりを持って欲しいと言うことです。
これまでの貴方、これまでの奥様、そしてこれからの我が子。
一つ一つを冷静に噛み締めて、何か思うところが出てきたら、それがこれからの貴方の人生への大きな指標になるのではと、そんなふうに感じています。