榮倉奈々の「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」という映画でもやっていたセリフですね (^_^;; 。私は大家(たいか)とよばれる方の小説はほとんど読まないので、最初なんのことか分かりませんでしたが。
まず、「好き」ですが、セリフとしてはダイレクトですね。「正しく応答しろ」という言外の要求付きの、押しつけがましい欧米的セリフです。
心の準備ができていない女性を困らせる、ある意味「酷」なセリフです。女性にとって、どう返事していいのか分からないでとても困惑する、(場合もある)と思われます。
「私もです」という返事が返ってくるだろうと、事前に分かっているなら、いちいち言わないのが、古来日本人の美徳とするところです(最近の女性には不満らしいが)。
相手の事を忖度して、相手を困らせることなく、じんわりと、慎ましく、気持ちを表明することを「良し」とする日本人には「不向き」な言葉です。
それに対して、「月が綺麗ですね」は、日本人古来の美徳、習慣にあった言い回しです。
「月が綺麗ですね」
「そうですね。・・・ でもアナタのほうがもっとお綺麗ですよ」
「いやですわ。○○さんて、冗談ばかりおっしゃるのですもの」
「いえ、本気ですよ」
などと会話が続き、なんとなく、相手の女性もその気になる「会話の発端」となるセリフです。
女性の側にその気がなければ、話の持って行きようで「拒否」をやんわりと相手(男性)に気づかせることもできる糸口ともなります。
ま、最悪、「言語明瞭なれど、意図不明」な言葉だとして、「好き」の気持ちだと伝わらない場合も・・・ 伝わらない場合が、最近の女性には多いだろうと思われます。
最近の男性には、かなりかなり、リスクの高いセリフですね。相手の頭脳レベル・感性を考えて使う必要があるセリフだと言えるでしょう。
「月が綺麗ですね」
「暗すぎて、インスタ映えしねーしぃ」