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健康診断でHBs抗原とHCV抗体を測る理由は?
健康診断で肝炎ウイルス感染について調べる場合、よくHBs抗原とHCV抗体がセットで測られることが多いですが、なぜ、両方とも「抗原」ではないのでしょうか? 現在肝炎ウイルスに感染しているかを調べるなら、HBs抗原とHCV「抗原」調べた方がいいのではないかと思ったのですが・・・。 どなたかご存知の方、よろしくお願いいたします。
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健康診断はスクリーニング検査ですからです。 B型肝炎はワクチンが有ります。 医療関係者はほぼ100%ワクチンを打ってます。 HBs抗体が陽性の場合、ワクチンを打っていたり 過去にB型肝炎に罹患したことが有るという意味しか持ちません。 現在肝炎ウイルスに感染しているかを調べるなら、HBs抗原を 調べます。 C型肝炎の場合C型肝炎のワクチンは有りません。 HCV抗体が陽性の場合現在C型肝炎に罹患している人と 過去にC型肝炎に罹患した既往のある人ひっくるめて陽性となります。 しかしHCV抗原検査は高感度検査のためC型肝炎に罹患している人でも 陰性となることが有ります。見落としがでます。 HCV抗体検査では過去にC型肝炎に罹患した人も陽性となりますが 現在C型肝炎に罹患している人をまず見落とすことはありません。 スクリーニング検査ではこれが重要です。 疑いが有るので病院で精密検査を受けて下さいと言うことになります。 しかし現在ではC型肝炎抗体検査も信頼度が上がってきてますので 健康診断でもHCV抗体検査も行うことが有ります。
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結論的に言うなら、C肝には ”適切な” 抗原検査がないからです。 現状使えるC型肝炎コア抗原検査は、健康診断の検査には ”適切でない” のです。一番まずいのは、見落とし率が高い=感度が充分でない ことです。こんな検査を健康診断で使ったら、”陰性でも安心できない” ことになって、最悪です。 健診では、むしろ多目に拾える検査を使わねばなりません!”多目に拾う”と確認検査・精密検査が必要ですが、ウソの安心を与えるより、よほどマシ! スクリーニング検査の理屈ですね。 ”適切な”抗原検査が開発されるまでは、HCV抗体検査を健康診断には使わざるを得ない と理解されましょう。
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回答ありがとうございました!
- ebisu2002
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先に抗体について書きます HBs抗体はHBs抗原に対応する抗体で、 HBVに感染し、治癒した後に血中に出現することから、 HBs抗体陽性ということは、多くの場合は過去にHBVに感染して治癒した後の状態を意味します(ワクチンを接種してHBs抗体が陽性の場合もある) HBs抗体が陽性の場合はHBVの感染防御になるもので中和抗体と呼ばれます HCV抗体はこれとは違い HCVに感染した結果、体内で作られる抗体で、中和してくれるわけではなく 「感染している証拠」ともいうべき抗体で感染抗体と呼ばれます つまりHCV抗体は感染の最中から出現しているものです HCV抗体検査はHCV抗原検査と同等以上の検出感度があり、 検査コストが低いので健診など最初に行う検査として適しています HCV抗体検査が陽性の場合は抗原系の検査に進むことになります
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回答ありがとうございました!
- hue2011
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抗原というのはそこにあるものです。悪の因子ですね。 抗体は、何かが発生したときに体の中につくられる抵抗する物質です。 抗体のあるなしは、仮に感染しているときにそれに対して体が適切に反応できているかの判断基準になります。いわゆる抵抗力のない人は抗体がつくられないで悪化します。また、抗体は相手がなんであるかわからないと作れないという性質がありますから、ワクチンと言う形で投与して体に教え込んだりするのです。 ですから抗体を測ることによって、治療上なにをすべきかの判断がつくということです。ウィルスの場合抗生物質なんかは役にたちませんから、めくらめっぽうに殺虫剤をまくようなやりかたでは解決しません。抗体を元気づける必要があるのです。
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回答ありがとうございました!
お礼
回答ありがとうございました! あくまでスクリーニングということですね。