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STKM13AとSTS370の違いについて
- 機械的強度はどちらも同じくらいで、成分が微妙に異なる。
- STKM13Aは一般構造物用であり、STS370は高圧配管用である。
- 流体を流す配管にはSTS370が使用され、STKM13Aは治具の製作に使用される。
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>流体を流す配管に使用する場合はSTS370、治具を製作するときはSTKM13Aと いう解釈になるのでしょうか・・・ >どちらでもいい気がするのですが、どなたかお詳しい方ご教授ください。 敵を知り己を知れば・・・というが、回答(1)さんのいう「水圧試験」の規定が JISに規定が有るか無いかという違いは恐ろしく大きい。従って圧力容器などに 使われる材料としては、一般構造物用(STKM13A)?あれ?・・・ ・・・圧力容器などに使われる材料としては、認められていないのです。 STKM13A:JIS G 3445 「機械構造用炭素鋼鋼管」が正しい。一般構造用はSTKで あろう?何度も繰り返すが、些細なミスは大きなミスに繋がるし絶対あっては ならないという意識に欠ける設計者が多過ぎる。大体がコピペで終わるからだ。 戻って、配管用鋼管には、圧力と温度によりSGP、STPGなどがあるし当然ながら そのグレードによって価格も異なります。この原価についての意識も設計者には 不足する場合が多く、特に初心のころは要注意しなければ良い設計士に成れん STSを使う場合は、STPGでカバー出来ないグレードで私は殆ど使いません。 STKM13Aを私が使うのは殆どがカラー(スペーサー)のような物が多いです。 それは此の規格は、外径と肉厚の種類が豊富で安価であり切売りするからだ。 戻って強度計算も出来ないようでは機械材料を選択することも難しいだろう。
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他の方に賛成で、 ◆ STS370 JIS G 3455 「高圧配管用炭素鋼鋼管」 ◇ STKM13A JIS G 3445 「機械構造用炭素鋼鋼管」 なので、名の如し
STS370及びSTKM13Aは、どちらもJISの規定があります。 STS370: JIS G 3455 「高圧配管用炭素鋼鋼管」 STKM13A:JIS G 3445 「機械構造用炭素鋼鋼管」 JISの規定内容を比較すると、機械的な性質を表す「引張強さ」及び 「降伏点又は耐力」の規定値は、どちらも同等でした。 ご指摘のとおり、化学成分の規定値も大きな違いはありません。 C Si Mn P S STS370 <0.25 0.1~0.35 0.3~1.1 <0.035 <0.035 STKM13A <0.25 <0.35 0.3~0.9 <0.040 <0.040 大きな差異は、STSは「キルド鋼」を用いて「継目無し」で製造することを 要求されています。これに対して、STKMは、製鋼法の規定がなく、電気抵抗 溶接又は鍛接でパイプを形成することを認めています。 また、STSには水圧試験に合格することが要求されます。 (化学成分規定の微妙な違いは、製鋼方法に由来すると想像します) つまり、STSの方が、圧力に対する信頼性を確保する規定になっているようです。 という訳で、 「流体を流す配管に使用する場合はSTS370」というよりは、 「圧力のかかる流体を扱う場合場合はSTS370」といった使い分けをすれば 宜しいかと思います。 キルド鋼: http://www.yamato-ss.co.jp/pages/knowledge_1.html http://is.jisw.com/01310/post_190.html http://www.netushori.co.jp/story/01.html
お礼
比較して頂きありがとうございました。 キルド鋼についてサイトをありがとうございます。 STS370>STKM13A という価格差もわかりました。 今回は在庫があったので問い合わせがありましたが、無かったら治具に圧力容器でもないのに無意味にSTS370を使用するところでした。 ありがとうございました。
お礼
ご教授ありがとうございました。 STK管はロールバー製作時に使ったことがあります。 今回は治具の製作だったし、圧力はかからなかったのでSTKM13Aでも良いのでは?という声がありました。というよりも、在庫があったという事実もありましたが・・・ 勉強になりました。 ありがとうございました。