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冷間材と熱間材
SPCCとSPHC SPFCとSPFHなど冷間と熱間がありますがどちらのほうが伸びが良いでしょうか? 熱間のほうが良いと聞いたり、冷間のほうがよいと聞いたり、どこ生産の材料かでも違うとも耳にしました。情報が交錯してしまっている状態で困っています。
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冷間圧延で伸すと加工硬化現象が残り、硬さと引張強さは増すが、伸びは減少します。 熱間はその現象が殆どない。 冷間のあと焼鈍をすれば、加工硬化が除去され熱間とおなじ性質になる(同一成分なれば)。 SPCCとSPHCでは板厚範囲が重なる部分もあるが、主にはSPCCは薄板、SPHCは厚板として使われ、薄いSPCCほど冷間圧延の効果が増して硬く伸びにくくなります。 http://www.toishi.info/sozai/spcc_spcd_spce_spcf_spcg/spcc.html SPCCの機械的性質(引張強さ、降伏点、耐力、伸び) 板厚(mm)0.25以上0.30未満 → 伸び(%)28以上 2.5以上 39以上 SPCCの調質記号と硬度、伸び 同じ板厚でも強い圧延をすれば硬くて伸びない?硬質?になり、焼きなましを行えば軟らかくて伸びるように「調質」ができる。 >高張力鋼について教えてください きちっと答えられないので此処に付記。 お仕事なので規格発行元の鉄鋼連盟から規格を買うべきです。ネットでは断片的な情報しか流れてない(著作権無視の中国サイトにも無い模様) このような費用をケチるとろくなことないです。 http://www.jisf.or.jp/business/standard/jfs/ 回答した内容、ハイテンの原理的技術を解説した断片はソコソコあるが、これも整理して学ぶには書籍を奨めます。 工業材料入門 定価:3,400円+税 http://www.ajup-net.com/bd/isbn978-4-501-41800-7.html 「工業材料入門 高張力鋼」で検索するとチラ見ができる 難成形材のプレス加工 高張力鋼板 http://pub.nikkan.co.jp/books/detail/00002088
材質 引張り強さ 伸び 規格 SPHC 270MPa以上 27%以上 JIS G 3131 SPCC 270MPa以上 37%以上 JIS G 3141 規格上の、引張り試験における伸びの値は、SPHCの方が小さな値であること は確かなようです。 SPHCの特性として、“成形性は冷延に比べて劣る”と記載されていることが、 伸びの値の大小に対応しているのだと思います。 ただし規格は、下限値だけを定めていて、上限値の規定はありませんから、 実力値は相当広範囲にばらつくことが予想され、SPHCとSPCCの伸びの値が 逆転する可能性はあると思います。