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20万個の袋の中から1本の不良品が見つかった場合の不良数推定について
- ある製品を、100万個単位(20万個の袋入り)を20回以上納めてきました。今回20万個の袋の中から1本の不良品が見つかりました。今まで、20万個/ロットの内1万個を抜き取り検査を行い、不良が「0」であるものを納めてきましたが、顧客より1万個の抜き取りで不良0であれば、20万個のロットに不良が0である保証はあるのかを問われました。この件に付き、是非お教え願います。
- 抜き取り検査であるため、全く「0」であるとは思えませんが、顧客に説明する際には、不良が含まれている可能性があることを伝える必要があります。
- 推測になりますが、1万個の抜き取りで不良が0である場合でも、20万個のロットには少なからず不良品が含まれている可能性があります。抜き取り検査はサンプリングであり、全体の状態を完全に表していないため、不良品の混入がないとは断言できません。
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単純な確率論でいえば、母集団を20万個、抜取り数を1万本とした場合、抜き取った試料中に含まれる不良品が0個である確率Pは次の式で近似されます。つまりPはn=10000 C=0で合格する確率です P=(1-p)^n p=不良率 n=抜き取り数 この式に当てはめますと 不良が1個/20万中の場合P=0.951 不良が1個/10万中の場合P=0.905 不良が1個/5万中の場合P=0.819 不良が1個/1万中の場合P=0.368 不良が1個/0.5万中の場合P=0.135 不良が1個/0.25万中の場合P=0.018 従って、現在の抜き取り方式では、かなり不良品が含まれているロットしか検出できないということになります よって5ppm以下を保証するには、皆さんが言っているように全数検査しかないという結論になります 当社はこのような場合、不良の発生する原因を特定し、その原因が発生しないことを工程内で管理することを顧客に説明して分かってもらい、管理ミスが発生した場合、ppmオーダーではない不良が発生することを想定し、その想定した不良率を確実に検出できるだけの検査方式で検査を行うことで品質を保証するという考えで納得してもらうことが多いです
1万個の抜き取り検査で不良ゼロであれば、 ごく単純に考えて、不良率は1万分の0.5以下ということです。 不良率の裏返しである良品率は、1万分の9999.5・・・・0.9995以上です。 母数20万個に不良が含まれない可能性は、0.9995の20乗=0.99005という ことになると思います。つまりは、20万個のロット中に含まれる不良数が 20万個×(1-0.99005)=1990個 以下である可能性が50%以上ということを 証明したことに相当します。 1回でけの1万個の抜き取り検査で不良がゼロという結果は、20万個の中に 不良が含まれないことを示すデータとしては、不十分と言わざるを得ません。 とはいうものの、1万個の抜き取り検査で20回連続して不良ゼロであれば、 20万個のロット中に含まれる不良数が、確率的に、20万分の0.5以下という ことを表しています。 「顧客に説明するのに、不良が含まれている可能性があるとは直接的に表現 できません。」との状況は理解できますが、抜き取り検査で不良ゼロである ことを証明することは、確率論の理屈の上で不可能と思います。
お礼
いろいろご説明いただき有り難うございました。 少し本に目を通してみましたが、やはりムリのようであることが分かりました。 顧客との納入仕様書ではもっと甘い抜き取り検査数で設定してありましたが、現実には全数検査が必要な時代になっていることを感じました。 また、私の質問の仕方が悪かったのですが、1万個で不良0なら、20万個で不良はいくつあるのかというのが本当の質問でした。 ですが、不良は0ではないことは伝えようと思います。
とりあえず 昔書いた不良率の話を探したが見つからんかった とりあえずがんばってね
お礼
有り難うございました。 また次回宜しく御願いいたします。
多分、今まで、工程が優秀で検査に重きを置いていなかったように見えます。 (褒めてます。) 期待する回答ではないと思うが、 不良ゼロを証明するのは、全数検査しかないでしょう。 (回答(2)さんに同意) 抜き取り検査は、許容する不良率ありきの考え方です。 1/1,000,000=1ppm(不良1個)を問題とするなら、 (客先が不良を許容しないのなら) やはり、基本、全数検査でしょう。 客先の納得を得られるかどうか分からないし、 ゼロ要求に対してはさして効果も無いが、 抜き取り検査の基準をいじるなら、 ロット当り 1/10,000=100ppm ないし 納入当り 1/50,000=20ppm ではつらい。 とりあえず、5ppm以下でないと、1ppmの議論にもならないと思う。 5ppm=1/200,000 なので、 ロット当り抜き取り数を10,000(5%)=>40,000(20%)以上にするのはどうか。 不良率の計算 今の場合、 計算してもあまり意味は無いと思うが、 ポアソン分布の式で計算してみると P(x)=(e^(pn))*((pn)^x)/x! へ n=10,000 p=1/1,000,000=1ppm x=1 を代入すると、、、1% n=200,000 を代入しても、、、16% > 100万個単位(20万個の袋入り)を20回以上納めてきました。 なので 累積不良率は、1/(20*1,000,000)=0.05ppm n=10,000 p=1/20,000,000=0.05ppm x=1 を代入すると、、、0% n=200,000 を代入しても、、、1% 検査としては無力、意味がないことがはっきり。
お礼
ご説明有り難うございました。 少し本に目を通してみましたが、やはりムリのようであることが分かりました。 納入仕様書ではもっと甘い抜き取り検査数で設定してありましたが、現実には全数検査が必要な時代になっていることを感じました。 また、私の質問の仕方が悪かったのですが、1万個で不良0なら、20万個で不良はいくつあるのかというのが本当の質問でした。 しばらく考えてみます。 今後も宜しく御願いいたします。
>20万個/ロットの内1万個を抜き取り検査を行い、不良が「0」であるものを納めてきましたが でも不良があったとのクレームなので、同じく全数検査が必要な案件です。 >1万個の抜き取りで不良0であれば、20万個のロットに不良が0である保証は 無い。抜き取りしてもしなくても一緒。工程実力そのものでは不足なら全数検査にすべきです。(やっても刎ねた不良がポロッと落ちて混入しアウトな例も) 1万個に1個の率で不良がある質の悪いものを、1万個検査して不良ゼロとなってすり抜ける確率が73.6%もある。50%でないのは不良品が偏って2個以上あるロットも出るから。
お礼
御世話になります。 有り難うございました。 仰るとおり、抜き取り検査で1個でも発生すれば全数検査をしております。 今回の件は、私の質問の仕方が悪かったのですが、 顧客からの質問は1万本中に0本であった場合、20万個にどのくらい不良が含まれているのかというものでした。 今後とも宜しく御願いいたします。
不良内容は寸法(計量値)ですか。それともキズ等の計数値ですか。 計量値であればCpkで推定不良率を出せますが、計数値ですと 何らかの検出手段で全数検査が必要ではないでしょうか。 20万個中1万個抜き取りで保証は出来ませんよ。 計量値か計数値か再度補足説明をしてください。 いまどき100個ですか。うらやましい生産ですね。がんばってください。
補足
早速のご回答いただき有り難うございました。 不良内容は、外観に関する(それは寸法にも影響します)ものです。 顧客との仕様取り交わしでは、抜き取り1250本でC=0、1なのですが、現実的にはそれを主張することもままならず、1万本で抜き取り検査し、検出時全数検査としておりました。(今まで発生はしておりませんでしたが) 以上よろしく御願いいたします。
お礼
有り難うございました。 ご回答の後半で仰っていることですが、 推定される不良数(過去からの実績データ)に基づく不良率でも検出できる抜き取り数を設定する(抜き取り数を増やす)。それを顧客に説明すると言うことでしょうか。 不良発生の許容される率が認められなければ、全数検査を免れられないということと思いました。 JIS Z9015の摘要も、仕様書での取り決めもあまり役立つことではなく、全数検査の時代なのかなと思います。 有り難うございました。