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SWCH20KとS20Cの使い分けについて
- SWCH20KとS20Cの使い分けについての相談です。社内の古い図面で頭違いのM8ボルトにSWCH20KとS20Cの2種類がありますが、1種類に統一したいと考えています。
- JIS規格を確認した結果、化学成分のSiの下限値のみが異なり、機械的特性はS20Cには規定がありません。SWCH20Kの方がS20Cの内容を網羅しているため、SWCH20Kに統一したいと思っています。
- 図面は古く、担当者もいないため、仕入先に聞いても材料決定の経緯がわかりません。加工性や物性以外にも入手度やコストの違いがあるかどうかも知りたいです。過去ログを見てもSC材とSWCH材の使い分けについてはわかりませんでした。
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JISB1051-2001「炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質」を精読すると、 材質については強度区分3.6においては炭素鋼とだけあり化学成分には・・・ C≦0.2、S≦0.05,P≦0.06,B≦0.003% と指定してあるだけである つまり何が言いたいかというと、昔は強度区分などという表現は無かったから 図面表記にも材質記入は当然であったが特別に表記する意味がないのであれば JISB1051の強度区分3.6によるとすれば材質を特別決める必要は無いのでは? またJISB1180「六角ボルト」においても強度区分の製品表示は明記されている しかし、材質については以下にある通り省略してもよいとあるのですよねぇ 更に材料の一般名称でも良い・・・ってことはだ・・・?炭素鋼?かな・・・ 「材料の表示は,ステンレスボルト(JIS B 1054-1 を適用したものは除く。), 非鉄金属ボルト(JIS B 1057を適用したものは除く。)及びねじの呼び径 42 mm 以上の鋼ボルト(JIS B 1051 を適用したものは除く。)について行い,その他の ボルトについては省略してもよい。なお,材料の表示は,材料の一般名称に よるものであってもよい。」
他の回答者さん同様、ヘッダー加工ならSWCHと思います。JIS G3507-2に規定がありますが、鋼質試験、表面きず検出試験というのがミソです。G3507の前はG3539で規定されていたようですが、G3539は1976年に初めて制定されており、規格としてはかなり新しい部類。それまではSS400、SXXC程度しか選択の余地がなかったのではないでしょうか。 過去ログNo.40647も見てみて下さい。SS400が主人公ですが、ヘッダー加工に適さない理由はSXXCにも通じるのでは無いかと考えています。 とってつけたような話しですが、SWCHにしておけば中国材が入る可能性も減ると想像します。
お礼
大変参考になりました。 御回答有難う御座いました。
№31603にコメントしていましたが、解りずらいとの事でしたので再度コメントさせて 頂きます。 (私の勝手な想像です) 貴社の歴史でM8ボルトは昔はS20Cのバー材を切削加工して使用してたが、時代が 移り冷間鍛造工法が広がりSWCH20Kのコイル材を使用して今は製造しているのでは 。。。 難しい事は抜きにして統一するならSWCH20Kです。(理由は№31603にも記述 してますが表面疵の品質レベルの違いです。) 鍛造部品で図面鋼種表記がS××Cになっているのを見ると、鋼種名の改定をさぼったなと感じてしまいます。また2種あるのなら完全に鍛造化に切り替わった際に古い図面の破棄を忘れたなと素朴に感じます。コストについてはよく解り ません。入手は断然SWCH20K_コイル材でしょうね。 少し時間があったのでコメントしてみました。 (ご参考程度に)
お礼
お答え頂き有難う御座います。 確かなことは分かりませんでしたが 古くまで遡ると切削の時代があったようです。 大変参考になりました。
ヘッダー加工のボルトならSWCH20K。 S25Cの丸棒は存在するのでそれも使えなくはないはずが、ヘッダー加工は線材 = コイルを扱うのが基本でしょう。
お礼
お答え頂き有難う御座いました。 基本としてはヘッダー加工はSWCHというのは知っていたのですが やはり今回の場合SC材は「使えなくはない」なのですね。 参考になりました。
お礼
強度区分表記を用いて材料選択の幅を持たせる考え方 は参考になりました。 本件については量産納入ごとに材料が異なる場合の エビデンス作成工数(試験等)と材料選択幅を天秤にかけると 材料を決めてしまった方が良いと判断しましたので SWCHで統一することにします。 御回答有難う御座いました。