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旋盤でのS45Cのムシレ
- S45Cの加工で、内側の緩やかなテーパによるムシレが発生している。
- 表面粗さは指示されている以上に出ており、見た目がかなりむしれている。
- 対応策として、チップや回転数、送り速度の確認・調整が必要である。
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チップのノーズRが0.2なので、 面粗度的に送り0.02というのは止むを得ないかも知れません. Ra0.8の指示のところがRa0.4くらいは出ているとの事で、まだ若干送りを上げられはするでしょうが、 だからと言って、さすがにどうやっても0.1までは上がらないと思います. テーパとの事で、機械によっては構造的に面粗度が出難い事があり、やたらと送りを落とす必要があったりもします. 回転が580と、かなり低いですが、 これはビビリなどの問題があっての事でしょうか. もしビビリが出るせいで回転を下げているなら、 よりビビリの発生し難いホルダを使って回転を上げられる様にした方がよろしいかと思います. (鋼シャンク→超硬シャンク、従来型→三菱のディンプルバーの様な構造解析型) もっとも、TP形の11型ですと最小加工径φ25くらいのものまであり、 そういうぶっといバイトなら、580回転でも切削速度が毎分45m以上にはなりますので、回転が低いとも言い切れないでしょうが. また、回転を2割上げると工具寿命が半分になるとも言われており、 もし工具寿命的な理由で回転を抑えているのであれば、より耐磨耗性の高い工具材質に切り替える事をおすすめします. 例えば、TN60にコーティングを施したPV60なら、コーティングがある分寿命の延びが期待できますし、 TN60よりは三菱のNX2525の方が性質的に近いながら耐磨耗性は高いと思われます. もし京セラのラインナップにあればの話ですが、より欠け易くはなりますがTN30やPV30になるとさらに耐磨耗性が高いです. 以前のコメントではバイトの“逃げ”の部分あたりが当たっているかも知れないとの事でしたが、 TP形チップ用のホルダ形状を鑑みれば、私個人的にはこれは考え難い様に思います. 加工状況やモノの状態を実際に見ていないので確実な事は書けませんが、 STWPの様な特殊なホルダ形状でない限り、逃げの部分が当たる様な加工をしますと、 TP形チップ用のホルダは、すぐにホルダそのものがワークに干渉してしまい、 切削面のムシレどころの話ではなくなるハズなんです. STUPなどのホルダでは平均すると0.5mmくらいまでの段差しか加工できません. その様な小さな段差の傾斜部にRa0.8という指示があるとは考え難いです. なお、切れ刃がワークに当たるのは、当たり前の話です. 思うに、切削面がムシレ加減になるのは、実際には溶着なのではないでしょうか. 専門的な表現をするなら、構成刃先が成長と脱落を繰り返したその痕跡とでも言いますかね... 光るところと曇ったところとが交互に現れ、ところどころに爪が引っ掛かる様な小さな盛り上がりができます. サーメットは超硬よりは構成刃先が付き難いですが、全く付かない訳でなく、 発生した構成刃先が脱落し易いので、低速域では超硬よりもむしろ前述の様な症状は出易い傾向があります. こういう症状だとすれば、京セラのPV60の様にコーティングされたサーメットなら、 コーティングにより幾らか緩和される可能性はあります. なお、S45Cという材質は、低速切削では光沢感は殆ど出ません. 面粗度自体が比較的出難い材質なので、 例えば、低速切削を強いられ易い内径の奥深くで光沢感と両立するとなったら、「無理」に近い話にもなり得ると思います. もし仮に、切削面がただ白っぽく曇った感じになる、それだけが問題になっているのであれば、 面粗度はクリアできているという事で先方に承諾を得るか、もしくはSCM材に変更して貰った方が賢明かと思われます.
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まず 送りが遅いと思います こすりすぎのイメージです 現状で目標をクリアしているのなら 効率の面からも送りを上げましょう もう一つ気になるのは加工内径と使用工具の加工範囲は合っているのでしょうか? 合っていないと逃げ面がこすっている可能性も有ります 回転数ですが 加工径記されていないので 切削速度で言いますと 150m/min以上は必要です
お礼
ご回答ありがとうございます。 旋盤の人に伝えたいと思います。 加工径などわかりましたら、また追記などで書きたいと思いますので、 またその際はよろしくお願いします。
使用チップがTPGH110302Lとの事ですので加工径はさほど大きくないと言う前提で、お話させていただきます。 まずワーク形状と工具の突き出し量及び内径加工工具のシャンク径とその材質(鋼なのか超硬か?)といった点が不明なので具体的に「回転数、幾つ・送り幾つ」と申し上げる訳にはいきませんが、S45Cで高靭性サーメットを使用するには、送りだけでなく回転数も低過ぎるのが一番の原因と思われます。 特にS45Cは周速が遅いと加工肌が白く曇りがちなので、せめて周速は150m/mim・送りは0.05mm/rev位に切削条件を上げると、改善すると思います。 もしワークの形状の制約(角度により重量配分の均衡が取られておらず、回転数を上げると振動等を伴ってしまう等)で「現状の回転数で」と仰るなら湿式で材質をPR930に変更すると改善するかもしれません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 アドバイスを旋盤の方に伝えました。 またなにかわからなくなりましたら、質問しますのでそのときはまたご教授のほうよろしくお願いします。
刃物の切れ刃以外が当たっているのでは?テーパーの角度に合った刃物を選んでみてください。
お礼
確認してみたところ、切れ刃が当たっているようです。 アドバイスありがとうございます
お礼
ご回答ありがとうございます。 うちで旋盤やってる人は、かなりベテランさん(30年くらいだとおもいます)なんですが、最近こういった、面の粗さなど指定されている仕事を当社でやるようになったんですが、刃物が変わっても昔からの回転などになれてしまっているらしく、アルミとか軽切削物に関してはだいじょぶみたいなんですがこういうものはこわくてあげれないみたいです。 アキオさんのおっしゃってる溶着見たいな状態なんでそれぽいかんじです。 いろいろ詳しくありがとうございます! 旋盤の担当の方にすべて伝えたいと思います。 またなにかありましたらよろしくおねがいします。