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S25CとSWCH25Kの相違
- S25CとSWCH25Kには異なる化学成分が含まれています。
- S25Cは炭素鋼の一種であり、SWCH25Kは冷間加工用鋼の一種です。
- S25Cは一般的な機械構造部品や工具に使用され、SWCH25Kはスプリングやワイヤーなどの弾性要素に使用されます。
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回答になるか不明ですが、すこしマニアックな話になるので 関係なければ、読み飛ばして下さい。 S25C SWCH25Kも化学成分的には同じだと思います、ただSWCH25Kは冷間圧造用鋼線の部類に属する鋼種で、用途としては製鋼メーカーで圧延した線(その時の名所はSWRCH25K steel wire rod cold heading)を引抜メーカーで伸線加工してSWCH25K(steel wire cold heading)となります。その材料はその後、鍛造メーカーにて冷間鍛造部品に加工されます。そこで重要なのが化学成分のSで、鋼中のMn(マンガン)と結合してMnS(マンガンサルファイド)を形成します。一般的には介在物というそうですが、鋼の様に延性が ないので、表皮下にそれが存在すると塑性加工した段階で、周りの素地との延性の違いにより介在物の周りに空孔が発生⇒応力集中してそこを起点に割れに進展すると言われています。よってS値を規格0.030以下?or0.035以下?(うる覚えです)に対して下限側を狙った値にしているはずです。 もう一つの違い(推測です)は、製鋼メーカーでの疵取りのグレードだと思います。S25Cは後工程を考えると切削メーカー(丸棒の場合です)に納入されて表面を削るので、鋼材表面の疵には寛容だったりします。 よって品質的にはSWCH25K>S25Cだと小生は考えています。 少し雑な説明になってしまいました。
簡単には、以下URLの「主な金属材料と規格表」を確認下さい。
JISG4051 機械構造用炭素鋼鋼材 JISG3507-2 冷間圧造用炭素鋼-第2部:線 規格で確認下さい。S25Cは構造用炭素鋼鋼材で板や条材が基本でSWCH25Kは 引抜または押出し線材になります。素材のままだと若干機械的特性が異なり ますが,調質を前提とすれば同等の特性が得られます。ただし素材形状が異 なるので,同等に扱えるかは疑問です。