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樹脂の分析方法と装置について
- 樹脂の種類は把握しているが、物性を分析するにはどの装置を使えばいいかについて相談しています。
- 固形の樹脂の物性分析に加え、溶媒中に溶解している樹脂の分析もしたいとのことですが、購入先に問い合わせても情報が得られない状況です。
- 樹脂の分析に関して素人であるため、アドバイスを求めています。
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何を問い合わせているのかが?です。小生なら、 樹脂に関しての専門書を購入(図書館等で借用)して、樹脂の大系を把握。 そして、各樹脂の専門書を購入(図書館等で借用)して、分子量・組成・ 構造等、樹脂の物性等を概略になるかな?把握する。 購入は、商社や代理店を経由して、購入する。 後は、県等の公共機関や民間の分析センターを利用して、分析する。 他の回答者さんからも、TOOLの紹介があるので、そのTOOLが装備 されている機関を探し、利用できるかをチェックする必要があります。 先ず、行動です。
未知のプラスチックを分析する場合は、下記の装置を用います。 ?赤外分光光度計(FT-IR):何樹脂かがわかります。 また、電気炉などで燃焼させた残渣の成分の分析にも用います。 ?ゲル浸透クロマトグラフ(GPC):樹脂の分子量を測定 ?蛍光X線分析装置:元素分析で充填材などの成分を予測します。 ?液体クロマトグラフ:溶液の組成分析を行います。 ?電気炉:800℃で燃焼させ、ガラス繊維の有無や無機の充填材の量を 求めます。 おおよそ以上の装置でおおまかな組成はわかります。 さらに詳細に化学構造などを知ろうと思えば高度な分析装置があります。
・分子量:GPC(ゲルパーミッションクロマトグラフィ)が一般的ですが、溶剤 に可溶である事が条件です。それ以外にポリマーの末端基に特徴がある 場合はその定量などを行う方法もあります。また、標準物質がある場合 はレオロジー分析装置で溶融粘度を測定し、換算する方法もあります。 ・組成 :熱分解ガスクロを使えば、構成するモノマーの種類/量比を測定する事 ができます。 ・構造 :これが一番難しいです。分岐/架橋構造の分析はNMR法があります。 レオロジー特性から判断する方法もあります。 ポリマーアロイ/ブロックポリマーなどの場合は電子顕微鏡で直接観察 する方法もあります。