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時間論における『未分化の変化』とは?
- 時間論における「未分化の変化」とは、バーバラ・アダムの『時間と社会理論』という本で取り上げられた概念です。
- 「未分化の変化」は、自然科学と社会科学の時間論をつなげる試みの一環として説明されています。
- 具体的には、「『未分化の変化』をエピソードとして構造化すること」という表現が使われており、その意味は明確にはわかっていません。
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episodesの意味は、 挿話的な出来事,エピソード. (物語の)挿話;(連続小説などの)1篇;(連続番組などの)1回分の作品 ですから、歴史は舞台劇のようにエピソード(挿話的な出来事または物語)の連続ですね。バーバラさんはこの歴史と時間とを重ねて時間の質的経験といっているように思います。 だから、未分化の変化(事象)をエピソード(物語)とした構造が時間(の質的経験)ですね。逆な観点ではエピソードはそれ以上分割できないということですね。或いは不連続な出来事をエピソードとして連ねた構造が歴史時間ということでしょうね。この「undifferentiated change」 は未分化の事象、意訳的には不連続な事象、予測不可能な事象などに訳せると思います。 参考程度に
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- mmky
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参考程度に バーバラさんは優秀で数学にも造詣があると考えれば、‘undifferentiated change’は「予測不可能な変化」という意味になりますね。つまり数学的には事象が連続であればその事象は時間的に細分化可能であり現在近傍の未来の事象も予測可能なんですね。でも歴史の事象はそうではありませんね。ということでしょうかね。そのようであれば、 「the structuring of ‘undifferentiated change’ into episodes」は、予測不可能な変化の構造化 ぐらいの意味になるのではということです。
補足
興味深いご指摘をありがとうございました。 高校のころに学んだ微積を思い出しました。 それでも、一つ疑問が残りましたので、質問させていただければと思います。 mmkyさんのご指摘を参考に訳せば、 「予測不可能な変化をエピソードに構造化すること」と直訳できるかと思うのですが、この「エピソード」とは何なのでしょうか。「一つの出来事」?
お礼
明晰なご回答をいただきありがとうございました。 原文の「episode」のもつ語感が非常によくわかりました。しかし、分かる人には「『未分化の変化』をエピソードとして構造化する」で分かるんですね。びっくりしました。