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A5052アルマイト発色に関する質問
- A5052H32を使用してシルバーアルマイトを行っていますが、アルマイト処理後に黄味を帯びてしまいます。黄味発色を防ぎ、シルバーの光沢を出すにはどの対策が有効でしょうか?
- アルマイト処理を行った後に全体が黄味を帯びてしまう現象は、A5052合金の性質によるものかもしれません。
- A5052材のアルマイト処理後に黄味が発生する場合、黄味を防ぐためにはどのような対策が必要なのか教えてください。
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A5052には、クロムが0.15~0.35mass%添加されています。クロムは、アルミ母材に固溶しているクロムとアルミなどと化合物形成しているクロムがあります。アルミに固溶しているクロムは、アルマイトすると黄金色に発色します。これが、A5052が黄色味を帯びる理由です。 根本的には、クロムを減らすか、含まない合金を使用するのがいいでしょう。 多少、黄色味を減らしたい程度なら、アルマイト時の浴の温度を高めに設定すると多少、黄色味が減じます。 もちろん、膜厚は、薄い方が有利です。
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黄色っぽくなることに関しては (1)アルマイト屋さんから「膜厚が厚くなると黄色っぽくなる」と言われています。 (2)A5052は素材として黄色みを帯びる傾向があるようです。 (3)アルマイトが普通より黄色っぽくなる原因の一つは硫黄分が多くなることだそうです(アルマイト理論系の資料)。 (4)真空装置関係の情報では化学研磨で一般的な組成のものを使用すると真空にしたとき硫黄分が浮いてくる、というのを見かけました。 (5)どこかのHPでアルマイト処理中の電圧の周期的な変動・脈動(交流を含む)にしたときなどに硫黄分が増える、という記述を見かけました。 私は現場の人間ではないので、膜厚を厚くつけている場合は支障のない範囲で膜厚を薄くするのが対策の一つ、あとは化学研磨後に硫黄分除去を一工夫する余地は無いでしょうか?という程度のアドバイスになってしまいますが、工程がフィックスしたら色味の限度見本を使って不良扱いとする基準を明確にするのが現実的なトラブル回避方法の一つかと思います。 pandaさんご希望のタイムリミットなので書き込みましたが、できればもっと知識のある方からアドバイスを期待したいです。
お礼
ご丁寧な回答ありがとうございます。 現在可能な限り膜厚は薄くしようと試みているところです。 ただ膜厚のバラツキや材料ロットでのバラツキを考えると、限度見本 の運用だけでなくより有効な対策を考えなくてはならないかもしれま せんね。 硫黄分の除去に関して調べてみることにします。
お礼
ご回答ありがとうございます。 やはり合金成分が起因しているんですね。今のところ材料の変更は 困難であるため、容易にできるアルマイト時の浴温度変更をまず試 してみます。その他にも電解条件を振って試してみようと思います。