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ペーハー測定についての疑問
- フェノール樹脂と金属の混合物のペーハー測定方法に疑問
- 水に溶けるはずのない物質のペーハー測定の意義について
- 浸漬時間とペーハーの関係や物質の挙動についての検討
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みんなの回答
浸漬時間については、ある時間で平衡に達すると思います。サンプルの量にも よりますし、粒度にもよります。粒子が小さければ抽出し易くなります。 従って、実際に行う場合は粒子の大きさ(篩メッシュの大きさ)を一定にして 抽出時間も一定にして行っていました。(弊社の場合は煮沸1時間) あまり絶対量は必要ではなかったので長時間抽出した場合のpHなどの変化は 追跡していませんでした。 ユーザーに提出するデーターでしたら、「○○メッシュアンダー試料○gを 水浸漬○時間後のpH値」といった注釈を付ければよろしいかと思います。
金属インサートしたフェノール樹脂の場合に、ホルマリンやアンモニアなどの 影響を見るために同様の処理をしてpHやイオン分析などをしていました。 金属が影響を受けるのは水に抽出した成分によりますからpH測定は、この 水抽出法で可能ですし、役に立ちます。
pHの測定は水の中の遊離したプロトンの濃度を測ることです。フェノールもまた、石炭酸というぐらいで水の中ではプロトンがある程度遊離します(平衡状態ですから遊離というのが正確かわかりません)。この、ある程度を測っています。 Φ-OH⇔Φ-O(-)+H(+) 水中のフェノールのpHは測定可能です。フェノール樹脂も可能であろうと推測します。 ある種の金属はフェノールの水素を置換し、プロトンを放出しますから、そういう意味でも、測定可能でしょう。 しかし、顧客がどのような結論を得たくて(何を言いたくて)ご質問のような方法でpHをはかるよう依頼してきたかは判りませんので、これで目的とする結論が得られるかはわかりません。 蛇足ですが水(純水)のpH測定は非常に厄介でpH=7にはならないそうです。
補足
早速の回答有難うございます。 顧客の目的は対象物質と接触する金属面に発生する錆を懸念してのものです。 つまり、物質が酸性であると接触する金属面の腐食が進むことを心配しているようです。
お礼
水に溶かしての確認は有効との事、有難うございます。もう少しお付き合いいただければ幸いです。