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ステンレスの高温加熱による破損と対策
- ステンレスの高温加熱による破損の原因は「粒界腐食」と考えられます。実験機をSUS310で製作し、900度まで加熱すると真っ黒になり、亀裂が生じました。この状況を避けるためには、材料選定や冷却方法の改善が必要です。
- ステンレスの高温加熱による破損は「粒界腐食」と呼ばれ、実験機のSUS310部分が真っ黒になり、亀裂が生じる現象です。材料選定や冷却方法の改善などの対策が必要です。
- ステンレスの高温加熱による破損は「粒界腐食」という現象です。SUS310で製作した実験機を900度まで加熱すると、真っ黒になり、亀裂が生じます。材料選定や冷却方法の改善を行うことで、この状況を避けることができます。
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#3さんの実績で「固溶化熱処理などをして、作り直しましたが、結果は同じでした。」とありますので#2の方法では対応不可のようです。 耐熱合金のハステロイとかインコネルに材質変更するのが早道だと思います。
◎SUS310を使用してもだめな理由として、2つほど考えられます。 ?Cr炭化物の生成 900℃から空冷状態になる場合、800450℃の間で、盛んにクロム炭化物が生成され、ます。溶接のビード部のような状態になります。 ?繰り返し加熱による脆化 Cr炭化物が粒界に広がって行く為、脆化し耐食性が著しく低下し、黒色化する。 当社のセラミック2次焼成炉でも、同様の現象がおき、固溶化熱処理などをして、作り直しましたが、結果は同じでした。 最終的には、インコネルで製作し解決しました。
溶体化処理(1050℃あたりまで昇温する処理)で避けられそうです。
お礼
ありがとうございました。 溶体化処理をすると、腐食はおこりにくいのか、 おこらないのかどちらでしょうか?
こんにちは M-AIさんがおしゃる通り、粒界腐食と考えて構わないと思います。オーステナイト系ステンレスでは、加熱されることによりCrとCが反応して 炭化クロムを生成し、不動態化しなくなります。 つまり、鋭敏化を引き起こして、Cr欠乏部の 侵食(粒界腐食)を生じさせます。そこに 引張応力が共存していれば、亀裂は起きると思います。 対策としては、 ?材質の変更 TiやNbを加えたもの SUS321/SUS347 極低炭素鋼 SUS316L ニッケル耐熱合金 ?耐高温めっき・被覆 アルミナイズα処理 セラミック被覆 実際に使用環境・コスト等に左右されますので、 何ともいえませんが・・・
お礼
ありがとうございました。 やはり粒界腐食でしたか。 ?ちなみに現在の材質はSUS316Lです。 メッキは提案してみます。
補足
SUS310で作っていて割れが起こるので、 SUS316Lに変更したところ、同じ現象が起きたということです。
お礼
ありがとうございました。 また質問なのですが、インコネルって何なんでしょうか?