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SUS420Fの粒界腐食について
- SUS420Fの粒界腐食について調査した結果、焼き入れ時に粒界クロム炭化物析出によりマトリックスのクロムが欠乏し、耐食性が損なわれたことが原因であると考えられる。
- 粒界腐食の具体的な現象として、1mm程度のピンホールが現れることがある。ただし、ピンホール近傍では正常な組織が観察され、異常は認められない。
- 他に考えられる物や経験については特に言及されていないため、それらの要素については不明である。
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基本的に、ゆういちさんの意見に同意します。確かに粒界腐食はSUS420において発生しやすく、またオーステナイト系のSUSと比較しますと酸化もしやすいのは確かですが粒界腐食でφ1.D1のような瑕疵が起こることは非常に奇異です。窒素雰囲気中において高温に持って行きますと、クロムと窒素が結合してクロム自体が持っている防錆効果を損なうことは確かですが、この場合、表面全体が酸化することが特徴です。粒界クロムの炭化物析出作用でクロム含有量が減少し、粒界腐食が発生するとしますと、それも全体的に現象が現れなければなりませんし、部分的な、それもφ1のような形で現れるのは納得できません。文面からだけですとchisyouさんの場合、孔食に特徴が似ているようですが、現物を見ないと判断は難しいところです。塩化イオンと接触することで起こるのですが、心当たりがあれば、ある程度判断はできると思います。ホームページのデータベースに腐食について多少、書いてありますので宜しければ、ご参照ください。
- 参考URL:
- http://www.jng.co.jp/
私もNo.5175で粒界腐食をご教授受けた立場ですのでたいした話は出来ませんが、この話は自分も納得できないと思います。 クロム炭化物の析出は冷却速度が遅いと起こりますが、小径シャフトに異物が付いた程度で1mm角のエリアのみ冷却速度が遅くなるとは考えにくいと考えます。クロム炭化物はありなしの2拓ではなく徐々に析出量が増えるのでピンホールの周りは段階的に析出量が減っていくのが本当と考えます。 むしろ何らかの薬品(塩化物イオンなど)が付着してそこだけが腐食したと考える方が自然だと考えます。たまたまその腐食が粒界にそって進行していったのでは?420FならS添加ですし防錆力もオーステナイト系に比べ低いのでありえるのでは? とりあえずとっかかりとして回答してみました。あとは詳しい方お願いします(^^;
お礼
ご回答ありがとうございます。 私も基本的に同じ様な感覚でいたので安心しました。 もう少し情報を集め顧客に話してみようと思っています。本当の原因を探しだし高いレベルの品質の物を供給できるようにしていきたいと思います。 今後ともよろしくお願いいたします。
お礼
ご回答ありがとうございます。 私も基本的に同じ様な感覚でいたので安心しました。 孔食に特徴が似ているようですが、・・・・・・塩化イオンと接触することで起こる・・・・と言うところで少し気になる部分もあります。焼き入れ前の洗浄は有機溶剤(トリクロロエチレン)を使用しており、塩化イオンが発生する可能性もある気がします。ただ焼き入れ前なのでそれが影響する物なのか?このような現象を発生するのか今後、再現テスト等の一つの方向性だと感じました。 データーベースも参考になりました。ありがとうございます。面白い資料がたくさんですね。 もう少し情報を集め顧客に話してみようと思っています。本当の原因を探しだし高いレベルの品質の物を供給できるようにしていきたいと思います。 今後ともよろしくお願いいたします。