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軸径計算方法と許容応力の求め方
- 軸径計算方法については、軸に加わる力を把握し、曲げモーメントとねじりモーメントを求め、各部分の許容応力を計算して軸径を設定します。
- 許容応力の求め方は、キー溝の影響や切欠係数、疲れ限度、安全係数、寸法効果、表面状態などを考慮して許容曲げ応力と許容ねじり応力を計算します。
- 具体的な安全係数の取り方は会社によって異なるため、自身で考える必要があります。他の方の軸径計算方法も参考にすると良いでしょう。
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>上記のように計算しています。このフローで「許容応力」を計算で求めていますが この手法は妥当でしょうか。 強度設計の基本に触れた感触で,新鮮さを感じます。 工業上または実用上,PL/2さんの記述のような計算は行いません。その都度計算するのは「労多く益少なし」であって,実用的ではないからです。これらの計算を省略するために,まとめて,安全率または許容応力を決めて,それらを利用しています。 安全率は,設計者や会社の製品に対する思想が入りますので,法律では決まっていません。ただし,目安はあります。次は,JIS B8265(圧力容器)の抜粋です。 許容引張応力=その材料の最小引張強さ/(45):つまり,安全率は45です。ステンレス鋼など規格で成分・機械的性質がきちんと決められている信頼性の高い材料は,4です。 許容せん断応力=許容引張応力x0.8 許容圧縮応力=許容引張応力 許容曲げ応力=許容引張応力x1.5 これらの許容応力(安全率)は,圧力容器という,いうなれば静的強度に対するものです。ボルトでは振動や繰り返し応力を考慮していると思いますが,この規格によると,安全率は上記の1.2倍ほどになっています。 軸径を決める簡便式は,次を参照すればいいかと思います。 http://mori.nc-net.or.jp/fQA.php?qid=8776 余計なことかもしれませんが,回転軸を設計するときに,危険速度を計算することは重要です。応力で決めた軸径を変更する必要が生じることがあります。
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>危険速度を計算することは重要です。 軸受の許容回転速度?ダイナミックバランスの 事でしょうか? いずれにしても良く分からないのでご解説 頂ければ幸いです。 危険速度とは,回転軸のたわみ(当然ですが,軸方向に直角方向のたわみです)が,無限大になる回転軸の回転速度をいいます。実際の現象としては,振動や騒音が大きくなることはもちろんですが,その軸を使用している機械そのものが破損することがあります。危険速度は,その軸の横振動の固有振動数であることから,計算によって危険速度を推定できます。また,現物を横方向に打撃して,実測することもできます。 危険速度について,このサイトで解説することはできません。工学系の勉強をした人で危険速度を知らない人に,理解できるように説明するには相当の資料を使って3日間かかります。冷たいようですが,あしからず了承してください。 しかし,キーワードだけは次に書いておきます。 ? 静たわみ曲線を用いたレーレー法による計算法 ? ダンカレーの実験式による計算法 ? 伝達マトリックス法による計算法 ? たわみは面積モーメント法が適しています。 ? 横振動のばね定数は理論式があります。 インターネットからだけの情報では理解できないと思いますので,専門書の推薦をしておきます。 http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=30820927 (著者とはなんの利害関係もありません。)
お礼
yukioさん、お返事遅くなりまして済みません。 危険速度は勉強中です。 今回の質問に関してはyukioさんのご回答を持ちまして 完了とさせて頂きます。 ありがとうございました。
これは許容応力自体より、安全係数の問題になるでしょうか。人(あるいは会社)それぞれなので一概にこれとは言えませんが、以下に私の簡単な基準を上げて起きます。 基準になる応力は引っ張り応力や降伏応力など、データシートに載っている値のうち、ひとつをとればいいと思います。許容応力は材料の特性に合わせて変える必要がありますが、大体基準となる応力の2分の1から5分の1といったところでしょうか。これぐらい小さくとれば問題はないと思います。 次に、荷重に対する安全係数ですが、振動の少ないところで1.21.5倍、振動の大きなところは23倍とります。 次に、温度による係数は、100300度で1.5倍、それ以上では3倍にしています。できれば、材料の温度特性をあらかじめ調べておくといいと思います。 さらに形状による応力集中ですが、これは状況によってまちまちとなるので、機械便覧などを参考にしています。 簡単な基準ですが、私はこの程度でも満足に設計しています(学校だけで使うものなので、あまり安全なようには作られてないのですが・・・)。 これを機に、会社、あるいは部署で安全係数を内規で決めておくと、後々混乱がおきにくくなると思いますので、上層部に提案してみてください。
お礼
こんばんは。12m24さん、お返事頂きまして ありがとうございました。 ご質問させて頂きました手法が一般的か (或いは常識的に逸脱しているか) 御判断頂ければありがたいかと…。 お返事頂きました >大体基準となる応力の2分の1から5分の1といったと >ころでしょうか …初心者ゆえ、結果がかなり違うと思われますが、 教えてください。 >簡単な基準ですが、私はこの程度でも満足に設計 >しています(学校だけで使うものなので、あまり >安全なようには作られてないのですが・・・)。 …どのような使用頻度か、負荷率はどの位か お教え頂ければ幸いです。 御返信頂きまして、こんな回答しか出来ない事を お許し下さい。 (本当に分からないもので…) 自分が設計したものに対し、破壊検査ができれば 良いのですが…。 見当違いもはなはだしいかと思いますが コメント頂ければ幸いです。 失礼いたします。
お礼
こんばんは。yukioさん、先日に続きお返事 ありがとうございました。安全率の目安、 良く理解出来ました。 実は自分で許容応力を計算する方法は行き詰まりを 感じて今回の質問に踏み切りました。 JIS B8265(圧力容器)を良く読んで理解を 深めたいと思います。 また、軸径の設定方法を教えて頂きまして こちらも試してみようと思います。 >危険速度を計算することは重要です。 軸受の許容回転速度?ダイナミックバランスの 事でしょうか? いずれにしても良く分からないのでご解説 頂ければ幸いです。 宜しくお願い申し上げます。 失礼いたします。 ありがとうございました。