- 締切済み
切削や研磨による鉄系部品の磁性化のメカニズムについて
- 鉄系部品に切削や研磨などの加工を施すと、磁気を帯びることがあります。
- この現象は磁気異方性と呼ばれ、加工によって結晶配向が変化し、磁気ドメインの配置が整列することによって起こります。
- つまり、加工によって鉄系部品の微細な結晶構造が変化し、磁気特性が変化するため、磁気を帯びることが生じます。
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
みんなの回答
溶接などでも電流が流れると磁化します。 どうしようもないのでしたら、脱磁機を導入するしかないですね!!
・矯正太りは、元のお尋ねの件とは違うと考えます(機械的な現象でしょう) ・あまり自信が無いのですが、研削の場合、条件の軽、重は無関係と考えています
強磁場に鉄を入れると軟鉄は着磁します。 磁性方向が揃うと磁石になります。
棒鋼の矯正や機械加工後に時々着磁が生じて弱ったことがあります。その際教えて貰ったことを以下のように纏めました。恐らく同じ様な事と考えます (1)鉄鋼材料を磁化すると、その方向に伸びる(磁歪。鉄の熱膨張係数程度のオーダー) (2)逆に鉄鋼に張力を与えると、その方向に磁化が揃って磁化される(磁歪の逆効果) (3)室温での加工後の着磁は、(2)が起ったものと考えます。研磨と結び付き難いようにも思えますが、3次元の磁歪もあるそうです
お礼
回答有難うございます。 今の仕事は違うのですが、以前は長尺材の研磨を行っておりまして、頻繁に矯正機を使用しておりました。 必ずでは無いのですが、着磁した事を覚えております。矯正すると径が太る場合と痩せる場合が有り、当然の事ですが太ると短くなり、痩せると伸びるといった現象を覚えております。上記の(2)に関連するかと思いますが、矯正や軽切削と重切削の場合では違いが発生するのでしょうか。
630621さんこんばんわ 切削や研磨だけでなくハンマーでたたくだけで磁化します。元々磁石がバラバラに入っているだけで衝撃を加えると整列することで磁化したように感じます。 電気のない時代に忍者が持っていた船型の磁石は板をたたいて磁力を出させて水に浮かべて方角を調べていました。
お礼
stradaさん、回答有難うございます。 >元々磁石がバラバラに入っているだけ・・・ 部品の出荷前などに脱磁を行う場合が有るのですが、 脱磁を行った後に衝撃を与えると磁気が復活する事 も有り得るのでしょうか。 >忍者 昔の人々には敬服させられますね。
お礼
nomura様、返答有難うございます。 ソレノイド、プランジャーなどはこの特性を利用しているのでしょうが、SKD11、SKH51などの焼き入れ高硬度材でも着磁してしまいます。 (SKD11は焼き入れ方法では非磁性化してしまいますが。) 別段、強磁場(当社では平研)の工程が無くとも着磁してしまい困っております。工場の環境も有るのでしょうか。