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その土地でいつから農業が始まったかを調べたい
日本国内の任意の場所(大字単位くらいを想定)において、いつごろから農業・耕作が行われるようになったのかを調べていきたいのですが、うまい調べ方・ヒントになるようなものをご存知でしたらご教示ください。 より具体的にいいますと、ある任意の場所を取り上げて、そこが o 古代・中世以来の荘園などから続く場所なのか o 戦国武将(武田信玄とか)らによる河川の治水の結果によるものなのか o 江戸時代くらいからの新田開発に由来するものなのか o 明治以後の、ダムなど西洋技術の導入が始まってからか o 同様に、北海道など国内の開発・開拓が始まってからなのか o 終戦後に国内に引き上げてきた方々による、いわゆる戦後開拓に由来するものなのか o 戦後の大型干拓によるものか(ex. 有明海・大潟村等) といった、大まかな属性のうちどれにあてはまるか、分類を試みたいと思っています。 この作業を進めるにあたり、おそらく網羅的なものはまだ存在していなくて、それぞれの自治体・行政機関に相談するなり、先人の研究者・研究機関の研究を参照するなりの個別調査が必要になるのではないかと思っております。 ついては、自治体や行政機関に相談するとすればどういう分野・部局が把握している可能性が高そうか(農政部門?博物館?)や、先行する研究が存在するとすればどういう学問領域・学会誌・雑誌・研究者をあたればよさげであるかなど、なにかアドバイスをいただければ幸いです。
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まず.終戦後の取り扱いについて。 国土地理印を訪ねて.米軍が撮影した写真を見せてもらって下さい。これと.その後の5万分の一の地図で大体の内容がわかります。 次に.明治から戦後にかけて。 登記所を訪ねて「こ地図」を見せてもらって下さい。 これで.地租改正から戦後にかけての動きがほかります。 この形状と米軍が撮影した写真を組み合わせて見ると.戦争中に急激に行われた開拓の内容が大体見当つきます(本来の開拓では.当時所轄していた税務署が和紙を張り替えていますから.和紙をすかしてみれば.変化がわかります。戦争中のドサクサで変更されないまま放置されているのが戦中開墾の内容です)。 最後に.古地図の地名と寸法に注意してみて下さい。律令時代寸法か.江戸時代の寸法か.で開墾の磁器が見当つきます。また.地名の飛びがある場合には.標高に注意して下さい。開墾した事がわかるときがあります。地名で豪族の名前があるときには.豪族の墓を訪ねて.いくつはかがあるかで.どのくらい続いている豪族かがわかります。「免」という言葉があれば.平安の免田であることがわかります。 また.「ない」という地名があり.かつ.付近に河川があるのであれば.アイヌ民族が住んでいたことが見当つきます。 つまり.さかのうえた村麻呂が東北征伐する前から栄えていた場所であることがわかります。アイヌ名がつけられた場所が水田であるならば.アイヌ民族が開墾した地区でしょう。 用水掘りについては.既にあるようにその地区の歴史書を見ればわかります。
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まずは、調べたい地域の図書館で資料を見た方がよいと思います。 特に、地元で発行された地史出版物に注目した方がよいと思います。 なぜなら、それは地域の自治体が市制施行や町制施行○周年という事でその地域の歴史を編纂していて、わかりやすく書かれていると思います。 たいていの自治体の図書館には、置いているものですからそれを見てまとめた方が良いでしょう。 その本を基にして、その本に書かれている文章がどの資料から書かれたものかを調べて、その資料を見せてもらうか、書いた人を紹介してもらって、調べると良いと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。たしかにいきなり曖昧な段階のものでいかなる分野にせよ当該担当者さんの手間を煩わせるわけにはいきませんので、ご指摘のような文献にまずあたることにしたいと思います。実は、いくつかそのやり方で作業を進めているんですが、目標までのあまりの膨大さに目を回すようになってきたので、私では思いつかなかったノウハウ・先人の功績があれば...と藁をもつかむ(というか都合のよいというべきか)思いでお尋ねしてしまったしだいです。ご回答によって、覚悟が決まりました。
お礼
ご回答ありがとうございます。1)国土地理院で空中写真閲覧の現物を参照する、2)税務署・法務局で登記簿と古地図を参照する、というのはとても有用そうです。勉強になりました。寸法や飛び地の存在など、注目すべき点の存在についても助かりました。