受注をしている側が客を切り捨てるということは、やってはいけないことです。
客の側に何らかのだれが見てもわかる瑕疵なり欠陥があるなら別です。倒産したとか司法の追及を受けているというような場合です。
だけど、そういう場合は例外であり、客を切るなんていうのは発想自体が問題です。
自分がよその会社の人間なり投資家だと思って考えてください。
この会社はいいと思ったところが、勝手に自分の都合で客を選んでいるのだとわかったらどうしますか。私が株主なら、株は手放します。
もし取引先というか客側の人間だったら、こんな外注先は切りましょう、と社内に提案します。これはこちらが客だから許されることです。
いいですか、自分のほうが外注先であった場合は、自分が見積もりをし、それを客が認めて発注されたのです。仮にそれで収支が合わないなんていうなら見積もりをした側の問題であり、客側の負うことではありません。
時間が経過したことでそういう問題が発生したのであれば、客側に相談して対応できないかという交渉をするのがまっとうなやりかたです。
500円で食べさせますといってきてくれたお客に、材料費が700円かかったから1000円くださいよ、は通らないでしょう。それをしたら「ぼったくり」といわれるだけです。
そんな問題は、相手に料理を作って食べさせる前に、「すんません、ここのところの野菜高で原料費がきついんです。しばらく800円でおねがいできませんか」と受注前に相談すべきです。それを頼む代わりに、冷ややっこを一つサービスするとかそういうことは覚悟するんです。
おまえのところがうまいからいいよ、その値段で頼むよ、と言ってくれるか、それじゃ帰る、というかの選択はお客の自由であり、権利です。
500円で請け負って食べる段になってごたごたいったり、払わないならあんたはお客じゃないから帰れ、などといえるものか、常識で判断してください。
あなたがいう「ある人」は、大概の常識人だったら全部言うだろうことを言っております。
最初の交渉の失敗の結果、なんて、過去のことのせいにして対処できないと思うのは無思考に過ぎます。いま交渉してみればいいのです。
お礼
ありがとうございます。参考になります。