稀勢の里は大関時代、後1~2勝が足りずに、なかなか優勝に届かなかった。
その際に大相撲ファンから言われていたのは、ここ1番での精神力に弱いものがあるのではと言うことだった。
しかし愚直なまでのガチンコ相撲を貫き、ようやく目指すべき型が完成しかけていた、横綱昇進後の春場所で、12連勝後の13日目日馬富士戦で、すべてを振り出しに戻してしまったのが現状。
必ずしも安定感のない日馬富士ではあるが、逆にここ一番の集中力はすごく、中でも稀勢の里にはライバル意識を持っており、たまたまその爆発力がこの13日目に出てしまった結果、稀勢の里は一気に土俵下まで転げ落ち、左胸に怪我をしてしまった。
あの相撲でも、稀勢の里が油断せずに先に攻撃していたらそんなことにはならなかっただろうに。
それまで体が頑丈で怪我もほとんどなく、休場もしないということを誇りに思ってきた彼であるが故に、横綱というものの責任感から、怪我が直り切っていないまま、次の場所に出場したため、現在の状態になってしまった。
秋場所も全休し、九州場所前の稽古場では、徐々に戻っている感触はあったようだが、稽古場と本場所の土俵はやはり違った。
本場所15日間を取りきり、10勝くらいできれば、相撲勘も戻ってくるはずなのだが。
九州場所の取り組みの様子を見ると、下半身が軽くどっしりした感じがなかったのは事実。
私は大関31場所もかけて、ようやくつかんだ横綱だからこそ、この窮地を脱して立ち直り、自信を取り戻したなら、通算10回くらいの優勝は十分できると思っている。そういう信念を持った相撲取りだと信じてこれからも応援したい。
お礼
ご回答ありがとうございます。 10回以下の優勝は望めると判断なされるわけですか? 私もそう思います。 5回がとこだから、新しい横綱が必要な事態になったなと思います. 引退は早いと思います。