長男です。
還暦も過ぎ、両親も既に鬼籍ですが、大学で田舎を離れて以来田舎には戻っていません。結婚し、子供も出来、家も買いましたが、いずれも都内です。
親と不仲という訳ではありません。田舎を出る時には母親には「これで私の親の役目も終わった。後は自分で責任を取れることをしなさい。」と言われただけです。
田舎を離れるとなった時には色々な方にご挨拶に行かされました。皆さん立派な方々で、子供のころからお世話になっていたお医者さまや、日本一と言われた総会屋さん(笑)などです。そのお医者様には「〇〇電車なんかで帰って来るな。帰ってくるときにはベンツに乗って来い。」なんて言われましたね。総会屋さんには世の中の裏を教えて頂き、大学でするべきことを懇々と説かれました。これらは一生の宝です。肝に刻んで今日まで来ました。
実弟(既に鬼籍)も田舎を離れましたので、両親は寂しかったとは思いますが、子供の自由を妨げるようなことはありませんでした。癌を患い入院した時も私たちが心配して帰ると却って「お前たち、仕事の方は大丈夫か。早く帰りなさい。」って逆に心配をかけてしまった。お金に苦労した母でしたので病院の枕の下には百万を置いておき、「自由にに使って。」と言ってありましたが、亡くなった時にはそのままありました。
今、子を持つ身となった私自身もそうありたいと思っています。
今は還暦も過ぎて何一つ不自由のない生活を送らせて頂いていますが、これも全て母親のお蔭と思っています。父親の方はどう仕様もない父親でしたが、出来る限りのことはして旅立ってもらえたと思っています。
『長男が実家に残った・残っている割合』は分かりませんが、私の友人達では非常に多いです。今、田舎を出ている小・中・高の同期は数えるほどしかいません。結局、親の介護を考えれば田舎に戻らざるを得ない? 私の親のような人の方が少ないということでしょう。
まぁ、非難覚悟で言えば、子供にしたって田舎に戻った方が『楽』な部分もあるでしょう。東京は『衣食住』の“住”が異常ですからね。田舎は“衣・食”は何とかなるところです。そこに“住”が加われば怖いものなし?『喰うに困る』ことはないのでしょう。
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