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質問者が選んだベストアンサー
これは辞書にも載っていないことばです。 だけど、日本人が見ると一瞬で意味が通じるものです。 オノマトペといい、擬声語とか擬態語とかいわれるもので、この文章の場合は擬態語です。 英語ではonomatopoeiaといいますが、英米圏でどういうものかどういう活用法かは私はわかりません。 だけど、日本語ではしばしばこういう使いかたはします。 「そんな言い方しないで。きゅんとくるじゃん」というような使いかたです。 きゅん、を辞書で引いてもわかりませんが、コトバの聞こえ方で意味が伴うのです。 きっと心の中で切ない思いが自分をせめるんではないか、とおそらく日本人なら誰でも共感できるんです。 そういうとき、もし音をつけるなら、キュンという効果音になるだろうなと発想し、それが共有されるのです。 日本語を勉強されるとき、これは非常にむつかしいことで、要するに音の響きとか歴史文化上生成している別の概念の連想なんかが必要になってくる話なんです。 シュッとというのは、たとえばヒノキの木が立っている光景はわかりますか。 風や雨やいろいろなことがあるだろうけど、そんなことは無関係に堂々としていることです。 そういう風に立っている人間がいるでしょう。その人は、たくましいというよりは誇り高い人に見えませんか。心のなかに邪悪なものなんかもっていないと想像できませんか。 そんな思いが、「シュッと」に圧縮されているのです。 こういうものは、常時日本語をお使いになって暮らしていくと、いつか自分でもすっとわかるようになりますよ。
お礼
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。擬態語や擬音語は外国人にとってとても難しいですね。いろいろとても参考になりました。頑張ります。