民族によって大きく違うので、一概に「ホモサピエンスはこのくらい」っていえないんですよ。
平均身長が低いことで知られるピグミー族の平均身長は150センチそこそこといいますし、逆に長身部族で知られるディンカ族は平均で190センチくらいあるといわれています。そのディンカ族も内戦の影響を受けて栄養状態が悪くなり、175センチ程度まで落ちる人たちが続出したといいますし、ピグミー族はそもそも栄養状態が悪いところ(痩せている土地)に住んでいるそうです。
日本人なんかは、江戸時代末期には平均身長は150センチ程度でしたが、今は男性は170センチ近くまで伸びています。江戸時代の人たちは栄養状態が悪かったのかというと、栄養状態が悪いというより牛乳や肉といったような動物性たんぱく質をほとんどとらなかったからです。太平洋戦争が終わるまでの日本人は極端な話米しか食べてなかったのです。だから明治時代から大正時代にかけて脚気が国民病になるくらい蔓延したのです。
だから「正常な身長」なんてのは分からない、となりますね。