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キ-100 五式戦闘機について
キ-100 五式戦闘機はパイロットや陸軍内部では評価が高かったそうですが、何故、他の戦闘機のように愛称(隼、鍾馗、飛燕、疾風みたいなが)無いのでしょうか? エンジン無し飛燕の廃品回収な事は存じておりますが、それでも評価が高かったのなら愛称くらいついてもいい気がします。
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隼などの愛称が付けられた陸軍機は制式採用機です。 五式戦闘機は最後まで陸軍では制式採用されていなかったといわれ、その影響で愛称が付けられなかったとみられています。 元々、五式戦闘機は三式戦闘機「飛燕」の二型に搭載予定だった水冷式のハ140エンジンが生産に間に合わなかったことから、エンジンなしの三式戦闘機が残ってしまったがために空冷式の金星(ハ112)エンジンを三式戦闘機に付けることになったと言われています。 もしかすると、五式戦闘機はあくまで三式戦闘機「飛燕」の改修機の扱いだったのかもしれません。(結構、日本軍はそのあたりいい加減・・・。海軍も戦艦「比叡」を、大戦前に練習艦に艦種を変更していたものを練習戦艦籍のまま戦いに投入して沈没させています) 五式戦の評価が高いのは、この金星エンジンが100式司偵などにも採用された優秀なエンジンで合って、また目立ったトラブルも少なかったためです。 なんといっても三式戦で採用された水冷式エンジンは整備に手間がかかり、さらには稼働率も低かったため、長い間実戦運用された空冷式エンジンは整備が容易で、金星エンジン自体が稼働率が良かったのでそのまま五式戦の評価の高さにつながっています。 もし、空冷式エンジンで最初から設計され、一から図面が引かれた「五式戦」であったなら、大戦末期であってもきっと愛称がついていたでしょう。
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