北方領土の共同開発という枠組みの中で日本にとって可能性があるとすれば、漁業だけでしょうね。したがって、これ迄のような漁船の拿捕などは、避けられる可能性は、あると思います。
また、地下資源や海底資源については、これはもう、完全に領土の問題ですから、ロシアにとっては交渉の対象外でしょうね。
私の母は、幼少期から終戦に至る期間を樺太で過ごし、8月15日の終戦を機に日本攻撃を始めたソ連の魚雷攻撃を受けながら、3隻の内2隻が沈没する中、命からがら北海道に戻った経験があります。
そうした、過去には日本領土であった土地も、現在はロシアの一部として人々が暮らしており、10年程前にかつて日本人が住んでいた辺りを訪ねた写真からは、細々と暮らすロシア人の生活区域を除いては、未だ手付かずの状態の場所も多い。
たしかに、かつては北方領土にも日本人が暮らしていた事実はありますが、漁業という名目での経済活動を除いての、例えば、資源開発などの事業が可能であったとして、現在の北海道の廃線問題や地方を置き去りにする現実を含めて、日本政府に、果たして、どこまで踏み込んだ議論ができるのか?
或いはまた、誰が最果ての彼の地にまで赴任してまで日本の方針に貢献できるのかなどと考えたとき、さらには、企業として、そこに積極的に投資するものとして、インフラを含めて、ゼロからのスタートに、いったい誰が具体的に居住し開拓していくのかなどの問題を、どう解決するのか?
現在の日本国内にあっても、あからさまに地方を切り捨てる光景に、全く何もない国後、択捉といった沖縄よりも遥かに広大な土地に関心を持ち、現在の豊かで満ち足りた暮らしを捨ててまでも、そこに多くの居住者を抱え、積極的な事業が展開できるとは、到底考えられません。
もし、この度の首脳会談で日本が飲める可能性があるとしたら、漁業権の確保に止まるだけではないですか?
今回のプーチンの態度には、積極的に安倍総理には会いたくはない、あったところで、北方領土問題を除いた経済協力以外には、興味はないという印象しか受けませんでしたね。
また、未開の北方領土よりも、今現在、進行中の地方切り捨てによる過疎や限界集落、あからさまな高齢化や市町村などの自治体の消滅など、なすべきことは他に、いくらでもあるのではないかと思いますよ。
むしろ安倍総理には、御尊父・晋太郎の遺志を、個人的に、ただただ引き継ぎたい、そんな印象が大きいですね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 北方領土に住んでいた日本人といっても、もう最低でも71歳以上ですよね。とすると、本当に住むのは子や孫の世代です。そういう不便な土地で暮らすことがその後の人生にいいことなのかよいことなのか私にはわかりませんが、北方領土の共同開発という枠組みの中で日本にとって可能性があるとすれば、漁業だけでしょうね。したがって、これ迄のような漁船の拿捕などは、避けられる可能性は、あると思います。 この交渉の唯一のメリットはこれだけでしょうか?