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インターホンで質問。
インターホンを音声のみから画像つきに変更しました。 でも、玄関と本機を繋いでいるのは2本の細い線のみ。 これで電源と映像と音声がつながる仕組みがわかりません。 極性も無いようでもっとわかりません。 どなたかご存じないでしょうか?
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信号重担(電源重担)とも言いますが、いくつかの方式がありますが、最も理解しやすいと思われる方式で説明します。親機と子機をつなぐ線には電源となる直流の電圧がかかっていて、それで子機は電源を受けることができますね。ここまでは簡単です。次に映像と音声の信号ですが、こちらは電源電圧を信号の形に微妙に変化させるようにするのです。従ってこの方式では2本の線の片方は0Vでもう片方の電圧は送るべき信号の波の形になるように電圧が変わりながら送られているのですが、この時、子機が必要な電圧よりやや高い電圧+信号電圧となるようにしているのです。例えば子機が必要な電圧が5Vだったとして、信号の最大振幅が±1Vの信号だとすると6V程度の電圧をかけて置き、その電圧を中心に信号の波形の通りに電圧を変化させるのです。実際に配線に掛かっているのは6Vを中心に5Vから7Vの間で信号の通りに変化する電圧ということになります。これで信号と電源が両方合わさった電源が出来たことになりますので、子機側ではこれを分離してやればいいことになります。これには定電圧回路(電源電圧や負荷が変化しても出力電圧が一定になるようにする回路)と周波数フィルター回路というもんが使われます。どちらもごく一般的な電子回路で極めて一般的な回路です。この回路を使って定電圧回路からは5V一定の電圧を保った電源が取れますし、直流は通さずある一定以上の周波数だけを通すようにしたフィルター回路からは信号だけが取り出せるという仕組みです。 実は、この方式は殆ど実用機では使われませんが、2本の線だけで信号と電源の両方を送ることが出きる実例で最も簡単なものとして挙げています。信号を電源に乗せる方式ととして信号の電圧変化をそのまま使うのではなく信号電圧は一定で周波数を変化させる方式や、デジタル化された信号を乗せる方式など多数ありますが、いずれにしても電源電圧は電源電圧±信号電圧の範囲で変化し、子機側で分離されて使われます。子機から親機への信号も同様です。 この技術はインターホンだでけでなくいろいろな装置で使われています。例えばTVアンテナのブースター(アンテナで受けた電波はごく微弱な信号なので幾つも部屋に分ける場合など増幅器で強めてやる装置)などもこの技術を使っています。既存のアンテナ線(同軸ケーブルという内側に心線・外側に網上のシールドと呼ばれる2本の線で構成された線が殆ど)でも配線は2本だけですが、アンテナのすぐ近くにつけたブースターに電源を送るためにこの方法がとられます。これは商用電源の100Vを雨ざらしの屋外に設置した装置に直接送るのを嫌うためと、新たに設置する場合などに屋外に新たな電源を引くのは工事などが煩雑になるため、TVの近くや屋内の分配器近くに電源供給および電源と信号の分離用のユニット置き既存のアンテナ線(要は2本の線)だけで信号と電源を賄ってしまおうというわけです。
お礼
事細かな説明、ありがとうございました。
補足
直流ということは+、ーがありますよね。 極性はないと書いてあってどちらを繋いでもいいように書いてたのですが、 双方で自動的に判断しているということでしょうか。