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形態素とは何か?自由形態素と拘束形態素の違いとは?
- 形態素について理解するためには、自由形態素と拘束形態素の違いを知ることが重要です。自由形態素は単独で意味を持ち、文に現れることができる単語や助数詞などの要素です。一方、拘束形態素は単体では意味を持たず、他の単語や助詞と結びついて初めて文中で使用されるものです。
- 拘束形態素には、名詞につく接頭辞や接尾辞、助詞などが含まれます。例えば、「お醤油」や「お化粧」の「お」、または「厚さ」や「丁寧さ」の「さ」などが挙げられます。これらは独立して意味を持たず、他の単語と結びついて初めて文中で使用される要素です。
- 助数詞については、単独で使用されることもあれば、他の単語と結びついて使用されることもあります。例えば、「一本」や「二本」の「一」と「本」は、単独で使用されることもありますが、他の単語と結びついて使用されることもあります。これらは自由形態素と言えます。
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これは、「単独では意味をなさず」という部分が誤り、ないし不十分なのであり、 「形態素とは意味を担う最小の単位のことである」 という定義は間違っていません。 「本」とか「歩く」とか「小さい」とか、具体的な意味がある語と、助詞の「は」とか助動詞の「られる」とか丁寧語の「お」とか、機能的な語を区別する意味は十分にあります。 これを語と呼ぶか、形態素と呼ぶかは自由ですが、区別は無駄ではありません。 「お」や「さ」にも意味はあります。 「丁寧」とか、「名詞化」とかそういう機能です。 「お醤油」≠「醤油」である以上、「お」に何らかの意味を認めるのは当然です。 「厚い」の語幹「アツ」に名詞化の接尾辞「サ」をつければ、名詞になります。 「お」や「さ」が形態素でなければ何でしょうか? 接頭辞・接尾辞でしょうか。 接頭辞や接尾辞も形態素の一種(下位分類)なのです。 >助数詞では、「一本、二本、三本」と読み方が変わるので、 >「一」も「本」も異形態かと思う その通りです。 >両方単独で語になれるので、これは自由形態となるのでしょうか。 数字の「一」は自由形態素です。 助数詞の「本」は拘束形態素です。必ず数字と一緒にしか使いません。 読む「本」とは違います。こちらは自由形態素です。 形態素が西洋の言語を分析するためのものという誤解があるようですが、違います。 ネイティブ・アメリカンの言語を分析するために発達した概念です。 ヨーロッパの言語とは違いすぎる! 単語が文になっている! でも、分解はできるぞ、どうしたものか? という必要上、生まれたものです。 (ちなみに、昔は、ヨーロッパでは屈折の拘束形態素だけを形態素と呼ぶこともありました。その意味でも、(自由・拘束)形態素が西洋の概念というのは誤りです) 「くれる」「もらう」「おく」のように、具体的な意味を持つ動詞が、意味が薄れ、機能的な補助動詞(「書いてくれる」「売ってもらう」「買っておく」など)になる過程も、自由形態素と拘束形態素の区別によって、記述できます。 意味がないと考えるのは勝手ですが、暴論であることは心得ておいてもらいたいものです。
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- SPS700
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だいたいこういう言葉を日本語に導入するのが西洋かぶれなのだと思います。分かち書きをする言語では、くっついてれば「拘束形態素」、前後に隙間があれば「独立形態素」です。 ですから cat は、独立形態素、 cats の s は拘束形態素、と簡単にわかります。ただ話し言葉では切れ目がないので、書き取りでは苦労する人がいるのはご存知の通りです。 そういうのを日本語の検定試験に持ち込むのが馬鹿で、受験者にはいい迷惑です。別に国語の分析の共通語ではなく外国から輸入した未消化の(しかもちょっと古い)言葉です。 受験参考書に、「お」や「さ」が拘束形態素と書いてあり、数詞と助数詞にも何とか書いてあれば、その通り試験の終わりの鐘が鳴るまで覚えておけばいいと思います。
補足
ご回答ありがとうございました。 回答者様のようになれるよう、がんばります。 ありがとうございました。
お礼
大変丁寧にご教示くださいましてありがとうございました。 正直、まだわたしのレベルが低くて全ては理解できないのですが、反復して学習します。 お二方とも、お忙しい中ありがとうございました。 とても助かりました。