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俗物
「俗物」を調べると、要するに「高尚」の逆で「庶民的」を悪く言ったような意味合いのようですが、つまり、正に「ゴッホよりラッセン」みたいな。 1.にも関わらず、筒井康隆の「俗物図鑑」は、盗聴趣味、自殺願望、など、変態的な趣味の人物たちのチームが主人公です。 これ、俗物を「低俗(さらには「悪趣味」)」と、取り違えていませんかね。 2.俗物という言葉の「物(ブツ)」というのは珍しい表現ですが、何か説明ありますか?。
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「俗物」の意味がいまいち理解されてない気がするのですが…。 辞書で「俗物」を引くと「世俗の物や人。また、無学な人や無風流な人。金銭や世間の名声を第一として、芸術や恋愛の情趣を解さない人。」とあります。 「高尚」の逆というのはたしかにそうですが、「庶民的」という意味合いはどこにも含まれていません。「ゴッホよりラッセン」というより、「ゴッホこそ至高!なぜなら一番高いから」というような考え方をする人のことを俗物というのではないでしょうか? まあ、変態的な趣味をもつ人のことでもないので、筒井康隆「俗物図鑑」のタイトルは、ちょっと内容と合わない感じはします。低俗ということなら良いのですが、ただ低俗と呼ぶにはいささか特殊過ぎますから。 「物」の字を漢和辞典で引くと、最も一般的な「もの、事物」のつぎに「人、人柄」という意味も載っています。「俗物」の「物」は「人物」とか「傑物」とかの「物」と同じで「人」を意味しており、「動物」の「物」とは違います。
お礼
ありがとうございます。 パーフェクトです。 確かに、ゴッホの意味がわからず値段でいいという人ですね。 それです。 単純な「人物」を忘れてました。 「傑物」「堅物」もありました。