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花の種は劣化するのか?
- ジニア(百日草)の種を買いましたが、2年目から花が見劣りし、3年目は酷い状態になりました。
- 野菜の場合はF1種といって2年目以降は劣化するとされていますが、花でも同じ現象が起こるのでしょうか?
- 花の種も時間の経過によって劣化し、花の品質が低下する可能性があります。
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ちょっと内容が解りにくいので2つの可能性を書いておきます。 まずは購入した種子を1年で使い切らず、残しておいて2年目3年目と使っていった場合。 園芸種の市販種子には蒔く期限があり、袋に書かれているものと書かれていないものがあります。期限は普通購入年かその翌年くらいまで。その間に蒔くなら発芽率もよく育ちも良いものです。 種類によってはもう何年か経っても発芽できるものもありますが、一年草の園芸種のほとんどは1~2年が限度で確実に劣化してしまい、古くなると発芽率自体も落ちるのですが生えては来ても育ちが悪くなるものも多くあり観賞用に育てるには無理が出てきます。要するに食べ物に例えると賞味期限の様なもの、期限が過ぎれば品質は確実に落ちてしまうのです。種類によっては冷蔵庫で保存すれば鮮度を保てるものもありますが、種子の寿命自体が短すぎ種子蒔きは採れた翌年の春までの長期保存自体も無理な種類もあります・・・。 、この性質は個人的には特に1年草である種類だと種子の劣化も早い様に感じ、元々の野生の時の性質が強めに残った物が多い宿根草の方が種子の寿命も、古い種の発芽率も育ちも結構良い様に感じます(地中で何年・何十年と休眠できる性質も。ただし花は一年草ほど華やかでも長く咲くわけでもありません)。改良の進んだ一年草の見事な花を長い間楽しみたいのであれば、蒔く種子は毎年新しいものを購入して蒔いて育てねばなりません。 あと、もう一つの可能性は、咲いた八重咲きの花から採った種子を蒔いたら劣った物が生え、世代を重ねるごとに劣化する場合。 人に作られた園芸植物には、自家採取の種子を蒔いた場合世代を重ねるごとに原種に戻っていってしまうという性質があります。これは人の都合によって本来の性質を捻じ曲げられた花が、元の祖先の姿に戻ろうとする遺伝のなせる業でこれを防ぐのは結構面倒なのでやはり自家採取せずに毎年新しい種子を買って蒔くべきで、これは一年草の園芸品種栽培の基本です。 一年草でも外国では何十年も前から存在し実生で増やしても性質の変わらない「固定化」されている品種というのがあり(十年以上世代を重ね選抜・改良していき良い性質を保ったものだけ残すと、いずれその性質しか出ない品種が作れます)、その品種ならご自分のところで丈夫に育て、近縁の物との交雑を避けられるのなら自分の家で採取した種子を毎年蒔いても性質が保たれ見事な花が楽しめます。 でもジニアの場合は園芸品種だとよほど昔の品種でない場合、性質が固定化されていない品種やF1品種のが多く(日本では性質の固定化は年数・手間・費用がかかりすぎるので効率から行われないことが多い)、お好みの品種の種子は自家採取しても同じ性質の花が咲かないことも多いです・・・。同じ一年草の花でもヒナゲシの八重咲き品種なら株をたくさん育て咲かせると一重咲きの方が多くても八重咲きが少しは出現するので、一重咲きの花には種子をつけさせないで八重咲きの花からしか種子を採らないのを何世代も繰り返すとほぼ八重咲きしか咲かなくなるのですが(八重咲きのしか咲かせないなら年数も早くなる)、ジニアの場合はそういう遺伝性質をもたないか、弱いのかもしれません・・・。 F1種というのはおそらくF1品種(一代交配)の書き間違いと思います。F1品種というのは別種同士で交配可能なものから出来た種子から育つ個体の事で。生物全般で使う言葉。例えばライオンとトラを人為的に交配させ生まれた混血個体も専門用語でいえばF1。F1品種というのは主に植物での混血個体一代目を呼ぶ名称で、野菜だけに限らず花の場合でもよく使い日本では特にビオラにF1品種が多いので、野菜に限った言葉ではありません。 でも、今回の質問内容は近くに別種が生えていないのならF1品種とは別段関係してはいないと思います。元々購入した種子の袋に書かれていた品種名がF1で作られた由来の物でない限りはこれが原因ではあらず、F1品種からの自家採取だと劣化出現の度合いもかなり悪いですから・・・。 一代交配で出来た品種は両親の良い性質ばかりを受け継いだハイブリッド。人の都合で人工交配されたものは野菜なら大きく丈夫に育ちたくさん収穫出来ておいしい、花なら花が大きく色も綺麗で育ちが旺盛で病害虫に強いなどの性質が出てきます。 でも、その植物から自家採取して蒔くと、2世代目にF1で隠れてきた両親の遺伝子の中の人には都合の悪い面が「特に強く出る」ことが多いのです。これは優性遺伝・劣性遺伝がそれぞれの個体にどのくらいの度合いで現れるかで、野菜だと大きくならない・育ちが悪い・病害虫が付きやすい・質が固いなど大抵は食用にするには不都合な株になりやすく、花の場合は草丈がバラバラ・花の大きさが小さい・色が悪くなったり模様がぐちゃぐちゃになる・株がひ弱などが現れます。そして花の場合は交配の歴史が古く交配が複雑なものほどF1品種からの種子で育った個体ほど人に不都合な性質が出やすく、優れたものが出る確率はとても低くなります。遺伝子情報の組み合わせが物凄く悪いと、拗れて育ったり花芽が出来なかったり、まともに育たず途中で自滅するものまで・・・。 それでも交配目的での栽培なら一見性質の悪そうな株でも採った種子からまた何世代か繰り返し栽培してみたり、また別種と交配すれば以降に美麗な花が出現する可能性がありますが、一般の人は手っ取り早く綺麗な花を楽しむのが目的なので、F1品種からは自家採取はせず毎年市販の種子から育てるべきなのです・・・。 2つの可能性のどちらも結局は、ジニアの花の場合解決方法としては「毎年新しい種子を買って蒔く」しかありません・・・。 他の植物の種類だと前年の蒔き残しを蒔いたり、自家採取の種子から同じ性質で咲くことが可能なものがあります。もし自家採取で好みの品種の花を何年も楽しみたい場合はその品種名でインターネット検索してみて、その品種の発表年やすでに固定化されている品種なのかを確かめてから行いましょう。固定化品種かどうか調べきれなくても外国で作られた品種で発表年が何十年も前の物が種子販売もされているなら固定化されている可能性が高いです。特に気を付けたいのが日本で作出された比較的新しい品種。種子で増やすのが不向きの物も結構あります・・・。 それと、確実に良い花を楽しみたいのなら安いからと言ってあまり聞いたことが無いメーカーの種子を買ったりはせず(品種名が書かれていないことも多く、育ってから違ったものが咲いたりも)、信頼のおける有名種苗メーカーのものを買って種子袋の隅々まで読んだり、そのメーカーのホームページなどで対象品種の情報を読んで確かめておくのが確実です。 たまに、ネットショップで前年の種子を割り引いて安価で販売していたりオークションに出品されたりもしていますが、保管状態が悪かったりで植物の種類によっては発芽率自体が悪く買って損になる事も多いのでご注意下さい。
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- mammie267
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くどくどと書いても分かりづらいと思いますので簡単に述べましょう。 市販のF1品種は質問者さんが行っているような自家採種で殖やせないように 1代限りの性質となるように調整しているもので 決まった親同士を掛けあわせないとその性質が表れない品種になっているとのことです。 つまり、市販品からタネを採取してそれを蒔いて育てても親とは同じものは発現しません。 子の性質は親とは異なりバラバラになるはずです。 野菜でも花ものでもF1品種であれば全て同じ結果になります。 先に述べたとおり、何年もかけて育種したものがタネを採取しただけで殖やされては 企業が困ってしまうためにそのようなものが存在しているわけですね。 「お願いだから毎年買ってね」ということでしょう。 これは私の憶測ですが、売り出す前にはF1品種から同じ性質の子が発現しないことを 確認しているのではないでしょうかね。 想像通りであれば何度試しても無駄骨ではないでしょうか。 ま、育種には相当の年月と努力が必要ですから察してあげてください。 調べていたら面白い話がありましたのでお暇でしたらご確認を。 http://kofarm.net/honne/honne13.htm
お礼
ありがとうございました。 きれいな八重咲のジニアもそうなんでしょうね。
- trapezium
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花も同じです。種苗会社が新品種として発売してるものなどは、野菜同様、F1品種が多いので、自家採取を行うと劣化することが多いです。 在来種とか、固定品種、伝統野菜とか書かれている品種は、F1 と違い自家採取してもほぼ親と同等のものが期待できますが、近くで栽培しているものと交雑しやすいものは難しいですね。もっとも自分はそういう変化も面白いと思いますが。
お礼
ありがとうございました。やはりそうでしたか。
- empty_blue
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参考URLの種はF1っとついてるので多分F1種もありそうです。 なので言われてるように劣化する場合もあるのではないかと。
お礼
ありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。詳しく教えていただき感謝申し上げます。 来年はちゃんとしたものを買うつもりです。