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牛頭天王と牛頭羅刹との関係について
マニアックな質問です。 なるべく専門家のご回答がいただければ幸いです。 (1)八坂神社の祭神牛頭天王は祇園精舎の守護神と説明されています。 荒ぶる神が人間のために訓育され奉仕するというパタンの神さまですか? もしてなづけたとしたら、それはお釈迦さまですか? (2)一方地獄草子に描かれている牛頭羅刹は、生前家畜を虐待することの因果応報を教える。いわば動物愛護教育の材料かとも思われます。 この両者は全く無関係か、どちらかが源流の関係、又は通底する何かがあるのですか? (3)牛頭天王の画像を簡単に入手する方法
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- fujic-1990
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専門家ではありませんが、小説のタネにと思い、神仏について調べたことはあります。 まず(1)絡みの話。(日本での牛頭天王思想に限定) 日本の「八坂神社のご祭神」としての牛頭天王は、素戔嗚尊の化身と考えられているそうですので、荒ぶる神が(自発的に)心を入れ替えたと言えなくもないでしょう。が、仏様の影響ではないようです。 日本には、「たたり神が、丁重に祀ることによって守り神に転化する(転化させることができる)」という思想があり、「御霊信仰」と呼ばれます。 牛頭天王が考え出された時どういういきさつで祇園精舎の守護神とされたのか知りませんが、おどろおどろしい異形の神が人のために働くという思想はなんの違和感も無く、日本風に受け入れられたものと思います。つまり、仏教思想とは関係なく受け入れたのではと思えます。 また仏教の守護神にはたくさんの異能の眷属がつきますが、牛頭天王の眷属はみんな龍です。この点も、仏教守護神としては異色。仏教とは違う流れの神ではないかと推測させます。 また、朝廷は代々、八坂神社に対しては、仏の守護神に対する作法ではなく「土地神様」に対する作法で接してきましたので、この点でも「仏様系ではない」と認識してきた、と言えると思えます。 また、疫病から人々を守るためにやってきた異国の神様(蘇民将来?)とする説もアル由。 神仏混淆を語るまでもなく、いろんなものが混ざり合っているのが、日本の「牛頭天王」ですが、無理矢理2つに分けるなら、神道系でしょうね。 (2)は、牛頭馬頭の牛頭のことですね。 ただの地獄の門番ですので、牛頭天王とは無関係なのではないでしょうか。もちろん、八坂神社の牛頭天王とは無関係です。 馬頭観音などもありますが、人間と関係の深い動物が牛であり馬であったので、「使役していたものが、こんどは人間の裁きに関係する」ということで「懼れ」のようなものを、坊さんが期待したのではないでしょうか。 (3)は残念ながら分かりません。
お礼
有難うございました。