9回3点差で勝っている投手が相手ベンチをみたら,みんながニコニコして笑っているのをみて,恐怖を感じた。ということが時々報道されます。逆転できるというベンチの雰囲気を感じさせるという意味があり,テレビで大写しされれば引きつった目の笑っていない笑顔の選手も沢山いますが,20メートル以上離れた相手チームからは,それが余裕の無い中で見えれば,自信に満ちた笑顔に見えてしまうからです。
このような理由からも追い詰められたときに笑顔をだすことを最近の強豪校は指導されています。
中学まではそれほど,そのメンタルまでは言われないのですが,苦しいときほど笑顔を作るようにしろ。と日頃から言われているために試合が終わるまでは笑顔を崩さない。それがチームへの最低限のマナーで有り使命と日々メンタルトレーニングの一環として指導されています。
一方試合が終わりさっきまで満面の笑みだった選手が,号泣して泣き崩れたり,ベンチ裏に下がってから立てなくなったりするといった,スイッチが切れて豹変してしまうことが逆に多くなりました。それだけ徹底されており重視されてきていると言うことです。特にキャプテンの表情を観察されると一番分かりやすいと思います。キャプテンの言動はチームの雰囲気に直結しますので,特にそのあたりが徹底しています。
甲子園のあの場所にたつことができる超エリート達がへらへらしている,大事な事が分かっていないなんてことはあり得ません。中学から高校生と同じメニューの練習をこなしながら選りすぐられた生徒で,さらにその熾烈な競争の高校の中でさらに,心技体,ベンチないでの役割を考慮され選択されてわずか18名のなかに選ばれた精鋭です。「自分自身が楽しめ。」と指導されていますがそれは遊んでいるときのようにニコニコしろといっているわけではなく,この状況でいつも通り好きな野球ができている。それ以上の恐怖を感じなくて良い。という意味です。
笑顔の意味は体の無駄な力を無理にでも抜いて実力を出せるようにしているだけで,あなたの仰る「負けようが・・・」という考え方は一切もっていないというのが正直な所だと思います。むしろ少しでもチャンスがあるならば表情すら武器に使って勝ちたいと思っているのだと思います。
体の力を抜いて実力を出すといったところは,「何事も笑い飛ばすことが・・・」というあなたの考え方と一部通じるところもあるかと思いますが,彼らの根底にある何が何でも絶対に勝ってやるという精神的な部分からする似て非なる状況であるとも言えます。
お礼
回答ありがとう ベスト8まではニコニコでした 明徳と作新を今、見ていますがニコニコはいません ベスト4になると勝ちたい 勝ちたいで、ニコニコの余裕はないのでしょうね