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層流翼の代表的な飛行機
小学生に層流翼のことを簡単に説明したいと考えております。 その際、「グライダー」に使われている翼の形という表現でも間違いはありませんか。 グライダーにも一般翼はありますが、旅客機、グライダーといったように、何か特定の飛行物体で表現したいのです。 その際、最も層流翼を使用している飛行物体がグライダーだと思っておりますが、正しいでしょうか。
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- kagakusuki
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>「グライダー」に使われている翼の形という表現でも間違いはありませんか。 >最も層流翼を使用している飛行物体がグライダーだと思っておりますが、正しいでしょうか。 いいえ、間違っています。 グライダーは動力機と比べてかなり低速で離着陸や巡航飛行をしなくてはならないため、翼の揚力係数が大きくなくては話になりませんが、層流翼はキャンパー(反り)が小さいため揚力係数が小さくなりやすいのです。 グライダーの様な低速で飛行する航空機の場合、レイノルズ数も小さくなるため、元々、乱流になり難いのですから、態々、層流翼の様な「周囲の気流が層流になりやすい形状」を用いずとも、自然と層流が得られる場合が多いのです。 又、離着陸の様に特に低速で揚力を必要としている場合などには、仰角を増して揚力を稼がねばなりませんが、仰角を大きくとると気流が剥がれて失速しやすくなりますから、敢えて乱流となる様にする事で、気流が大きく剥がれる事を防止した方が空気抵抗が少なくなる場合もあります。 そのため、グライダーには乱流翼が採用されているものも少なくない様です。 【参考URL】 乱流翼 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%B1%E6%B5%81%E7%BF%BC 従って、グライダーは層流翼が使われている例としては不適切です。 層流翼が使用されている例としては、第二次世界大戦中のアメリカの戦闘機である「ノースロップP-51ムスタング」が代表的なもの(おそらく初)で、その他には旧日本海軍の局地戦闘機「紫電改」や「雷電」などの様な衝撃波の影響が現れる程では無い範囲の高速性能が要求される機などに多く見られます。 又、最近の例では、衝撃波の影響が現れる遷音速で巡航する機種ではありますが、「Honda Jet」なども層流翼の一種を使っています。 【参考URL】 P-51 (航空機) - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/P-51_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F) 紫電改 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%AB%E9%9B%BB%E6%94%B9 雷電 (航空機) - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B7%E9%9B%BB_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F) Honda > テクノロジー > 新分野テクノロジー > HondaJet > 先進設計 > 先進設計 2 http://www.honda.co.jp/jet/innovations/02/