- ベストアンサー
生鮮野菜の包装資材について
野菜等の流通段階でこれまで多く使われてきた塩化ビフェニルのラップが、燃やしたときに発生するダイオキシンが問題になるため、ポリのラップ資材に移行しつつあると聞きましたが、ポリの原料は何が多く使われているのでしょうか?また、塩化ビフェニルとポリでは、通気性や通水性にどのような差があるか教えてください。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
塩化ビフェニルって、ポリ塩化ビフェニルですか?これは略称PCBで、ラップとして使われることはありません。 今まで、家庭用として使われてきたラップはポリ塩化ビニリデンです。 一方、「ポリ」といっているのは、「ポリエチレン」です。値段が安いので、安売りのラップや業務用には結構使われています。 名前から解るとおり、家庭用ラップには塩素が含まれていますので、焼却したときにダイオキシンが発生する可能性があります。一方、ポリエチレンには塩素は含まれておらず、構造が多少違うだけで、炭水化物(デンプン)などと似たようなものです。 ポリ塩化ビニリデンはガスバリア性や耐熱性が高く、食品の保存性に優れ、密着性など使い勝手の面から見てもポリエチレンより優れています。 酸素透過量(24時間、1平方メートルあたり) ポリ塩化ビニリデンラップ 55ml ポリエチレンラップ 12,000ml(220倍) 水分透過量(24時間、1平方メートルあたり) ポリ塩化ビニリデンラップ 12g ポリエチレンラップ 60g 耐熱性 ポリ塩化ビニリデンラップ マイナス60~140度 ポリエチレンラップ マイナス60~100度 密着性 ポリ塩化ビニリデンラップ 高 ポリエチレンラップ 低 参考URLは日本プラスチック工業連盟のものです。私が示したのとは若干数値が異なりますが、傾向としては同じでしょう。
お礼
詳しいご回答をいただき、ありがとうございました。たいへん勉強になりました。