若い世代の方には「下宿」という言葉や形態が縁遠いのかと思って書かせていただきます。
今は、郷里を離れた学生が住む所というと「アパート」であったり「ワンルームマンション」であったりということなのでしょうが…。
以前は、自宅の空いている1室を貸して学生に住まわせるという形がありました。「学生下宿」とか言って、中には食事も提供してくれる「賄い付きの下宿」というのも普通にありました。
今のアパートやワンルームマンションより、大家さん(これも死語?)と借主の形がもっと親密で、日常生活の一部を共にすることも普通でした。プライバシーを重要視する時代には考えられないことですが。
小説や歌などにはそんな関係や人情を描いたものがよくあります。
この場合、「下」という字には「下等」という意味はありません。「一時の宿を借りる」「学生時代に過ごした仮の住まい」…くらいの感じでしょうか。
お礼
わたしが間違えました。確かに芥川龍之介の夢です。 ご回答感謝いたします。