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ピンク

ピンクという色が女性を連想させるのはなぜですか?

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  • staratras
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回答No.1

これは英語のpinkからではなく、日本語の桃(色)からの連想でしょう。日本語としてのピンクには、「ピンク映画」(現在では死語か?)など「男女間の色事に関わる」という意味がありますが、英語のpinkには、「左翼がかった」という意味はあっても、そのような性的な意味はないらしいからです。 ではなぜ、日本では桃や桃色が、女性(特に若く健康的な女性)を示すものになったのか、三月三日が「桃の節句」となって、女の子の健やかな成長を願う行事が昔から続いてきたことと関係があるような気がしますが、むしろ話が逆で、桃に霊力があり女性の象徴だったから三月三日の節句に採用されたのかもしれません。 日本や中国ではもともと桃の実には邪気を払う霊力があると信じられていました。中国の西遊記で、食べると不老不死になるという西王母の桃を、孫悟空が盗み出す話や、日本の神話で黄泉の国から逃げ出したイザナギノミコトが、追いかけてきた黄泉の国の軍勢に三個の桃の実を投げつけて難を逃れる話など、この種の事例には事欠きません。 文学では中国の「詩経」にある「桃夭」(とうよう)という詩の中で、嫁ぐ若い女性の美しさを桃のみずみずしさに例えています。(この詩から桃夭とは「女性の嫁入り時、婚期」を意味するようになったそうです) また日本の「万葉集」にも「春の苑(その) 紅(くれない)にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つをとめ」という大伴家持の有名な歌があります。  大昔から東アジアでは、「桃=若く美しい女性の象徴」という文化的な伝統があり、これが現代日本の「ももいろクローバーZ」まで受け継がれているのではないかというのが回答者の考えです。「ピンク=女性」の連想もその派生現象ではないでしょうか。

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