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病状は重いのでしょうか?
4月の末に、友人(20代・男性)が結核で隔離病棟に入院しました。 入院から10日ほどは、携帯のメールでやり取りができたのですが、その中で 「死にたくない」「生きることに専念します」「何かあったら身内から連絡があるので」など、ちょっとかなり心配になるようなセリフがあり(あとで「大丈夫だから心配するな」とも言っていましたが)、もう1ヶ月以上連絡が途絶えているので、気になっています。連絡がないのは、おそらく携帯が院内で使えないからなのでしょうが、病状の方がやはり気がかりです。 * 入院前、私の記憶では、およそ1ヶ月ほど咳が続いていた。 * 入院半月ほど前、40度、38度5分、と、高熱を2回出している。 その際に精密検査を受けたが、その時は肺も特に異常は見られなかったらしい。 * (初めに入院する時に)医師に最低一ヶ月の入院と言われた * (入院5日目くらいで)本人が「一日の3分の2以上が点滴です」と言っている。 * (入院1週間くらいで)本人が「体重4キロ痩せた。痩せすぎだ!」と言っている。 というくらいの情報しかないのですが、 薬学をやっている知人が「それは結構重いわよ~」などと言っていたこともあって ますます心配になっています。 ……やはり、病状は深刻なのでしょうか? それから、彼はクラシックの声楽を専門としているのですが、 やはり、結核は(治っても)歌に影響してしまうでしょうか? 実はそれもとても心配なのです。 何か少しでも思うところがおありでしたら、ぜひ教えてください。 よろしくおねがいします。
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結核の治療で入院が必要かどうかの判断は、排菌があるかどうかという点が最も重要です。排菌があれば、人への感染の危険がありますから結核病棟に入院させますが、入院だから必ずしも重症とは限りません。 結核は、治療を行い治癒してくると、肺は収縮性の変化を起こします。結核の病変が広い範囲に存在していれば、その変化も強く起こります。その他に胸膜炎を併発している場合は、治癒後に胸膜の癒着を起こし、そのために肺活量の低下をきたすことがあります。 ただし、入院の半月前の精密検査で肺に異常が見られなかったとのことですので、特に免疫異常をきたすような基礎疾患がないかぎり、二週間で急速に進行するということは考えにくいと思います。であれば、きちんとした治療をおこなえば、声楽に影響が出るような肺機能異常をきたす可能性は少ないのではないでしょうか。 最低一ヶ月の入院の根拠ですが、退院の許可が出るためには痰の中の結核菌が陰性になっていなければならないのです。結核の培養の結果は最低4週間、最終的には8週間の日数が必要です。結核菌自体は治療を開始すれば、急速に減りますので、他の人に対する感染性は比較的短期間になくなると考えてよいと思いますが、確認のためにある程度の時間がかかるということだと思います。診断には遺伝子検査を用いて数日で結果が出せますが、この方法は死んだ菌にも反応が出てしまうために、治療の効果判定に用いることはできず、あくまで時間のかかる培養検査をおこなわなければならないのです。 結核菌が検出されたときには、必ず抗結核薬を用います。栄養療法のみで様子を見るということは決してありません。結核の治療薬は、ほとんどが内服です。筋肉注射はありますが持続点滴という形で投与することはまずありません。従って、1日の三分の二以上が点滴というのは、(推測ですが)食欲の低下などを補う栄養補給の目的があるのではないでしょうか。
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- myeyesonly
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もう十分な回答を頂けているようですが、一応補足をいただいている様なのでまた来ました。m(__)m 空洞というのは、結核病巣がある程度大きくなると、死んだ肺組織と結核菌が固まってチーズみたいな物になってしまい、これが痰となって排泄されると肺にあなぼこが開いたような状態になり空洞となります。今の新規患者さんで、再発や、耐性菌に感染した場合など特別な場合以外、ここまで進んでしまう人はあまりいません。この状態になっていれば、もうすでに呼吸機能にかなり影響が出ているので、声楽どころではなかなったのではないかと思います。もちろんそこの血管が障害されれば血痰や吐血となります。 あと、おっしゃられているように、 >通常「肺結核」と言った場合は、肺に穴があいているとは限らない は正しいです。普通、肺に穴が・・・っていうのはこの空洞の事をいうと思います。 こんな状態になる前に小さな固まりの状態で結核菌が退治された場合は、石灰化という状態になり、レントゲンで小さな白い影がうつりますが、ほとんど元どおりに完治します。 #くれぐれも治療を中途半端にしないようにしてください。ではお大事に。
お礼
お手数をおかけいたしまして、申し訳ありません。 結核感染時の肺の様子についての詳しい説明、よくわかりました。 (入院前日まで「カラオケ行きたい」とかなんとか申しておりましたので、まず、空洞は開いていないであろうと確信いたしました(笑)) わざわざどうも有難うございました。
- myeyesonly
- ベストアンサー率36% (3818/10368)
まあ、連絡がとれないのは当然ですね。手紙だって排菌していれば汚染している危険があるので外に出すことはできませんから。 多分、薬の集中投与をやって一気に結核菌をやっつける治療法をやっていると思います。 すると、けっこう体力を消耗するので、そのくらいやせるのは全く正常範囲と言えるのではないかと思います。 考えてみてください。ただ食って寝てるわけじゃないんですよ。結核菌と戦う為に強い薬を大量に使っているんです。やせない方が変・・・はちょっと言いすぎですが、そう思っていただいた方がいいかも。 あと、肺に空洞ができる前に治ってしまえば、全く声楽には影響ありません。 ただ、体力の消耗や、トレーニングができないので筋肉が落ちるということはあると思います。 しかしそれは、治ってからの本人の努力次第ですね。 一番大事なのは、治療を中途半端にして再発させないことです。 再発の結核は一生物となります。ですから、何より今、どんなひどい目にあっても、確実に直すのが何より重要です。
補足
回答ありがとうございます。 ただ、大変稚拙な質問で申し訳ないのですが、「肺に空洞ができる前」ということは、血痰などがないようなら大丈夫と言うことでしょうか? 通常「肺結核」と言った場合は、肺に穴があいているとは限らないのですよね? それから、入院してから日も浅い状態で薬の集中投与という点が、いまいち疑問なのですが……通常は食事療法がまず先にあるときいたので。 手紙に関してや、体重減少のことなど、大変参考になりました。 特に体重の事は大きな気がかりの一つでしたので、だいぶ安心致しました。
- adelaide
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身近な存在の人が入院し、現状がわからないというのは、さぞやご心配かと思います。 隔離病棟ですから、お見舞いは出来ないかと思いますが、病院へ電話され、「お見舞いのお花を贈りたいのですが、生花ですから、菌の影響などが心配でお電話をしましたが、病室にはお花を飾れる状況ですか?」と問い合わせられたら如何でしょうか? 医療機関は守秘義務がありますから、病状は教えてはくれないでしょうが、そういう質問でしたら、病状に対して直接的な質問ではありませんから、答えてくれることと思います。その答えの範囲で推測するしかないと思えます。 病後の活動に関しては、時として人間は底知れない力をもっているものなので、希望的な考えをお持ちになった方が、今のuvinsさんのお気持ちの為にも良いかと感じます。 わたしは以前、入院した友人に、手紙を書いて送っていました。手紙だったら、相手の体調が良い時に読んでもらえますし、こういう時代だからこそ、メールではなく封書の手紙は新鮮で、彼もきっと喜ぶと思いますよ。
お礼
入院先がわからないので(病院を言わなかったのは本人意図してのことなのかよくわかりませんが)、残念なことに手紙すら送れない状況なのですが(泣)、けれど、adelaideさんのアドバイスには、とても励まされた思いです。 電話や手紙の事に関しては、今回の事でなくとも実践できそうですね! どうもありがとうございました。
最近また増加傾向があるようで、「結核非常宣言」がされているようです。 「結核」に関しては、以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか? 「肺結核症」 ◎http://leo.city.naze.kagoshima.jp/housecall/cgi-bin/view.cgi?123_154_16_0_0_0 (播種性結核(感染性)) これらのページで「原因と危険因子」「症状」「治療」「予後と転帰」と関連リンク先を参考にしてください。 ◎http://www.shink.co.jp/pub/tube1.html (新刊 結核予防マニュアル) 図書館で探されてはどうでしょうか? ◎http://www.jata.or.jp/ (結核予防会) このサイトで ◎http://www.jata.or.jp/rit/rj/KJOUSHI.HTM (結核の常識) ご参考まで。
お礼
ありがとうございます。 入院の話をきいた時にも、一度できる限り色々なHPを検索してみたのですが、 今、改めて見直すと、色々と符号の合うことも多く、大変参考になりました。
お礼
とてもよくわかりました! 肺への影響の事、安心致しました。音楽家のアイデンティティに関わる問題なので、同業者としては本当に心配でしたので、良かったです…。 それから、点滴の理由は、きっと仰るとおりだと思います(確かに注射も受けていました)。相当偏食する人なので、食事量の減少は、かなりあり得ます(汗) どうも有り難うございました。