「地域再生には、何が不可欠なんだろう」ってものから考えてもいいんじゃないか?
人が多く集まり、物流があると、お金が動く・・といった事なんだと思いますが、どうでしょう。
つまり、その事が無いのが、過疎地なんだろうね。
だったら、人がいなけりゃ、呼び込めばいい。呼び込むには、どうする?・・これが命題かな。
今から8年くらい前にNHKの番組である地域の町民にスタジオに来てもらい問題化した案件についてのドキュメントがありました。要は都市計画法の改正に伴うものです。
市街化地域にできるものは、市街化地域へ・・・とした立地規制による地域活性への断念です。
土地価格の安い市街化調整区域での大規模開発の基準を廃止したことにあります。
これには、大規模店舗等商業施設だけでなく、病院、老人ホーム、学校、公共庁舎も含まれます。
番組では、福島県の田園地帯に通る高速道にICをつくり、大規模店舗を誘致する計画の紹介でした。
後継ぎのいない農家、雇用機会による若い層のUターン、税収増を期待する町役場など、町を上げての計画になっていたはずが、都計法改正のあおりでとん挫してしまいました。
経費が無いため、ひびが入ったままの役場の窓ガラスや補修もできない建物が写った時は、なんともね。
ちょうど、巷では駅前シャッター商店街という景気の悪さが取りざたされていた頃の事です。
私的には、駅前商店街から駅前の畑へ変貌って言うのも一興かなと皮肉も言いたい。こうした問題は、郊外の大規模店舗が原因じゃあない。なにせ駅前の商店街だけに限ったことではない話だからです。
視聴者からの電話投稿の中に、“そんなところに住まずに都会に住めばいい”と言った発言があり、スタジオに居た町民の皆さんが大激怒した一幕もありました。
まぁ、そういう輩は今の自分を基準にして、相手を理解しようとしないから言うことは勝手な事ばかりだしね。
特定行政庁ではない、それも過疎的な地方自治体は、地域住民や都道府県と一体となって地域のマスタープランを作らないと都市計画はうまくいくはずが無い。
荒れた農地や山林に河川のほったらかしがいいわけが無い。国が目指す秩序はよくわからない。
時には、道路族と言われるような議員も巻き込むことをしてでも何とかするとした覚悟かな。
国交省や農協を巻き込んで「道の駅」を作り、目玉商材を売ることで遠方から客を呼び込み大成功している例もあるしね。
とにかく、雇用を生むものがないと、人の定着はないし、お金が地域にのこらないよね。
愚痴になっちゃいました。