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アメリカの弁護士の実態について
今、日本の司法制度改革では、基本的にアメリカ的な司法制度を目指して改革案が作成されています。しかし、例えば私の周囲にいるアメリカ人(英会話教師)にアメリカの弁護士について尋ねてみると、「アメリカでは弁護士はあまり好かれていない」という答えが返ってきたのです。 そこで、アメリカに居住経験があり、更にアメリカの弁護士についてある程度知っている方にお尋ねしたいと思います。「司法先進国」であるはずのアメリカでは、実際には弁護士はどのような目で見られているのでしょうか。また、弁護士人口が増えれば自由競争の原理により弁護士費用が低下する、という雑な考え方が一部でありますが、アメリカには、日本の弁護士人口約1万8千人を遥かに凌ぐ約93万の弁護士がいます。では、アメリカでは弁護士費用は、日本円に直してどれくらいかかるのでしょうか。もちろん、事件内容により費用は様々でしょうが、まあ、一般的な値段、もしそれが出せないなら、日本の感覚に比べて高いか、低いか、くらいでも構わないので教えて下さい。よろしくお願いします。ちなみに僕は司法制度について研究している学生です。
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- Kosei
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私は日米の弁護士ではありませんが、日本の大企業で法務部門に勤め、米国弁護士と働いたことがあります。また友人・同僚が米国弁護士の資格を持っています。そんな中からの限定した内容でよければ、感覚的に。 ・事件内容によって費用はもちろん変わりますのでなんともいえません。これは弁護士の需要・供給というより、事件の性質によってきますので。 顧問弁護士なんかを雇用した場合、パートナーで一時間6万円、その下が4万円、更にその下が3万円って感じでした。(逆に日本の相場を知らないので申し訳ないです) ・弁護士が増えれば弁護士費用が低下する、というのは「どうもね」という感じがします。私なんかは、積極的に弁護士を活用したいのだけれども、弁護士が少ない日本では、気軽にコンタクトできないし、ビジネスも知らないし、司法制度のプロセスも遅いし。もっと弁護士が気軽に身近に使えるようになったらもっとビジネスがしやすいのに、と感じています。米国のビジネスには必ず弁護士が登場します。弁護士なしのビジネスはほとんどありえないのでは。 ・いろいろな本を読むと、ambulance chaser でしたっけ、よいイメージがないようですよね。ビジネスの場に必ず弁護士が登場して、ビジネスのビジョンよりも契約の話にすぐになってしまい、また、双方の弁護士のぶつかり合いで契約書がやたらと分厚く難解になってしまう。ビジネスが弁護士ののっとられるような感覚になってしまう、そんなこともあります。(米国では) ただ、ほんの一面だと思いますけど。
お礼
ありがとうございました。実体験に即した貴重な内容は非常に参考になりました。日本では、企業の法律相談で一時間2万円である事を考えると、アメリカにおける弁護士費用は、少なくとも日本より安くはないと言う事が出来そうな気がしますね。ある程度自分で調べてみて、Koseiさんの回答を読んで思う事は、ビジネス面において、アメリカでは弁護士は少し多過ぎる一方で、日本ではちょっと足りなさ過ぎるという事でしょうか。大変勉強になりました。今後の日米の弁護士制度を比較する上で現在の現場感覚は非常に参考になります。Thank you very much!